[Gear Maniax #063] 単四2本で1000ルーメン!手の平サイズの強力ライト

NITECORE「TIP」(写真左)と似た姿をしていますので、比較が気になった方も多いかもしれません。

確かに全体の雰囲気は似ていますがサイズはひと回り違います。これをUC15がクラス上と捉えるか、同クラスと捉えるか、人によって味方が分かれそうな差。

正面から見たリフレクターのサイズ、LEDの発光面積のサイズもそれぞれ異なり、兄弟機のような雰囲気もあります。写真のNITECORE TIPのLEDはNICHIA 219B。高演色ニュートラルホワイトの光を放ちます。一方UC15はXP-L。すでにスタンダードなLEDとなっていますね。左右にあるのはNICHIA紫外線LED、267Aと、CREE XP-E2。UC15は合計3種類の光を放つことができます。

TIPがモードスイッチとメインスイッチを持つのに対し、ACEBEAM UC15はシングルボタン。ひとつのボタンで3つのLEDを操るため、それなりに操作方法を覚える必要があります。

【消灯時】
クリック→点灯(モードメモリ)
長押し→白色・LOWで点灯
ダブルクリック→白色・HIGHで点灯
トリプルクリック→ストロボモード

【点灯時】
クリック→消灯(現在のモードを記憶)
長押し→白色・赤色・紫外線の切り替え
ダブルクリック→白色灯使用時のみ:明るさの切り替え
トリプルクリック→ストロボへジャンプ

操作を覚えるのは煩わしいですが、操作にはある程度整合性があるため、覚えてしまえばわかりやすい。

クリックでの点灯時には前回使用時の明るさやモードを記憶しているため、直前の使用が赤色だった場合は赤色からスタートしてしまいます。そういう意味では長押しかダブルクリックで点灯させる方がスマートかもしれません。長押しでのモード切り替えのテンポは結構早く、慣れないとかえってオタオタしそう。しかし一旦慣れれば冗長さがなく使いやすいかとは思います。

スイッチにはバッテリーインジケーター機能があり、電池残量に応じてグリーンまたはレッドに点灯します。最近では標準装備になってきた感もある仕様です。

TIPとのもう一つの違いは電源。TIPがリチウムイオンバッテリーを内蔵し、microUSB充電オンリー。一方UC15は単四電池サイズを2本使用しますが、アルカリ、ニッケル水素、リチウムイオン電池と種類を選びません。その代わり充電機能はなく、電池の種類によっておおよそ明るさが変わってきてしまいます。テールキャップはランヤードリングを回して開閉します。感触は悪くなく、スムースに開閉できるかと思います。

電池は並列で装填するので、実は1本でも点灯させられます。電池負荷の問題でオススメはできませんが、最悪の場合は1本でも動かせるというのはかなり心強い要素。その場合はLOWなどをメインに使ってください。過放電をさせやすい状態となるので、慎重に使用する必要があります。

電池室の内部は意外にタイトで、個体差によっては装填できなかったり、抜き出しできなくなったりします。きついなと思ったら奥まで入れないようにしてください。チェックした限りでは、アカリセンターで扱っている10440でギリギリ、ENELOOPは余裕がありそうでした。

先述の通り、電池によって明るさが異なります。まずは公称1000ルーメンになる10440リチウムマンガン電池。

公称1000ルーメン。他社との比較からの推測ですが、およそそれに近い数字は出ているように感じます。電源がパワフルということもあり、クワッと明るく点灯します。リフレクタが浅くて広いため、かなり芯のない拡散した光になります。マックスビジョンと似た配光ではありますが、中心・周辺共によりワイドな印象。

NITECORE TIP CRIは公称240ルーメン、UC15アルカリ電池で使用した場合の公称が250ルーメンと近似していたため、比較してみました。カメラの設定は先ほどより明るめ。

UC15単体で点灯させてみても明るいと感じますが、比較してもやはりひと回り明るい感じですね。ただ、NICHIA高演色LEDを搭載しているTIP CRIの方は、色の再現が非常に良好。それぞれに存在意義がある感じはします。

さらに赤色LEDを搭載。CREE XP-E2を搭載しているので、むやみやたらと明るい(笑)。水中ライトくらいでしかこんなに強烈な明るさの赤は見かけることはありません。用途はともかく、赤色で目立つ必要がある時はこれほどのものはそうないかと思います。

さらにさらに紫外線LEDも搭載。NICHIA 276A、365nmで発光するものです。蛍光発光するものを強く反応させられます。写真左下の緑色がUC15のスイッチ(バッテリーインジケーター)、蛍光成分を含む紙が強く反応しています。TEC ACCESSORIES GLOW FOBなどの蓄光には最適。かなりパワーがあり、やや有害な領域に近づいているので、直視するのは避けてください。安価なUVライトでは鑑別できない、お札などの特殊インクを励起させられる波長になります。

付属のクリップは非常にしっかりとしたステンレス鋼のもの。ネジが小さいため本体への取り付けはやや難しく、ネジを落としやすいので事前に場所を確保してから行ってください。

ポケットのふちに引っ掛けた場合、従来の円筒形のライトよりもかさばりません。ベルトにもしっかり挟めるテンションがあり、安心感はあります。また、野球帽のつばなどに装着してヘッドランプのように使うこともできます。

単四電池2本で1000ルーメンというスペックに目を奪われがちですが、基本がしっかりしており使いやすいライトです。派手めのスペックと、それに答える実力、多機能性を兼ね備え、満足度が高いライト。ACEBEAMのチャレンジングな精神を反映しているライトかと思います。(アカリセンター価格:5410円)

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(文・写真/アカリセンター・HATTA)

通販サイト・アカリセンターで懐中電灯の専門販売員をしておりますHATTAと申します。世界中の懐中電灯やギア物をお客様に紹介しております。ブログも絶賛更新中!
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