[Gear Maniax #150] 防災時の必需品、小型ラジオも実は進化してるんです

そもそも、懐中電灯とラジオはかなり親和性の高いアイテムです。共に防災用品として優先度が高いし、電池を使用する機器ということで、まとめて運用を考えるのが妥当です。しかし、(懐中電灯に言われたくないかもしれませんが)ラジオ業界もブランドが乱立していたり、同じブランドでも製品寿命が短く次々に新製品が出るなど、とっつきにくいのも事実。

さらに、ライトマニアが好きそうな(笑)、携帯性が高くスタイリッシュな小型モデルは、アンテナの配置とサイズの都合で感度が良くないという物理的な問題も兼ね備えています。各サイトの評価もそこまで高くないのが実情です。

そんな事情があり私個人もコレというものを見つけられずにいました。そんな中でライトマニアの評価に耐えられるモデルはないか…? と考えていたところ、オーム電機から今年になって良いものが発売されていたので取り寄せてみました。

まずは単三電池2本モデルの「RAD-H235N」。ポケットにギリギリ入るサイズかな。こちらを選んだ理由は、

・DSP搭載で感度の評判が非常に良い

・単三電池2本使用のためスタミナがある

・スピーカー搭載

というところです。

DSPはデジタルチューナーのことのようですが、一般的なデジタルチューナーよりも評判が良いようです。またアナログチューナーの場合は微細な調整が必要になるため、普段ラジオを聞かない人には多少敷居が高いように感じました。例えば現在の車のラジオなどはデジタルチューナーのものばかりなので、使い勝手的にも馴染みやすいかと思います。

実際使用してみて感じたのは、やはりダイヤル式のオーソドックスな操作は安心感があるということ。細かい周波数はDSPが自動調整してくれますので、調波もそれほど難しくありません。「RAD-H235N」を使って「細かい調整が必要だな!」と思う人は、おそらくアナログチューナーではもっと苦労します(笑)。操作系もシンプルで安価。「そうそうこれこれ!」と思うような防災ラジオです。

単四より大型化してしまう単三機種は、当初よりスピーカー内蔵で探していました。職場や家庭で情報をシェアできますからね。もちろんイヤホンも対応ですが、別売です。

次は単四モデルの「RAD-P090Z」。こちらは、やや高級感あるモデルとなります。探していたイメージよりもちょっと高機能、多機能な感じがしますね。しかし、このサイズで感度の評判が良いものが他になかったので仕方がありません。しかし操作系も簡単でとっつきやすいモデルです。

・ライターラジオサイズ

・DSP搭載で感度の評判が非常に良い

・単四電池「2本」タイプ

単四電池1本タイプも世の中には存在しますが、いかせん単四電池は容量が小さい。長時間視聴することになるラジオなので、スタミナ重視とさせていただきました。

こちらの「RAD-P090Z」、操作はボタンタイプ。バンドボタンでFM/AMを選び、選曲ボタンを上下に押して選曲します。長押しすれば、「次の局」まで自動でサーチしてくれます。あとは音量ボタン。基本操作はコレだけです。ね、簡単でしょ。

周波数はデジタル表示されるので、誰かに周波数を聞いて、それに合わせるのも簡単です。アナログだった場合にはかなり微細な調整を強いられることになります…。

サイズ感はこんな感じ。単四のライト、単三のライトと合わせても、それほど違和感のないサイズと思いますがいかがでしょうか。特に単四仕様の「RAD-P090Z」に関しては、常時携帯すらできるサイズですね。

DSPの感度は非常に良好で、AC電源の据え置きラジオに負けない感度を誇ります。2方を建物に囲まれている室内でも、雑音もなくクリア。流石にWi-Fiも届かないトイレの中まで持っていくと受信できませんでしたが、それはどの機種でも同じですね。モバイルサイズのラジオは建物の奥では綺麗に受信できないことが多いので、比較すればかなり良いかと思います。

個人的にも「RAD-P090Z」を購入しました。備えあれば憂いなし。10年ほど前にも類似の機種を持っていましたが、あまり感度が良くなく、自室では使えなかったのを思い出します。それからすると、ラジオといえども進化しているなと実感しますね。ラジオ買いたいけどどれがいいかな…? と迷っている人はどちらかから選んでいただければ満足感は高いかと思いますよ。(アカリセンター価格:「RAD-H235N」1603円、「RAD-P090Z」3356円)

 

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(文・写真/アカリセンター

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