【レクサスIS200t試乗】ダウンサイズターボ新搭載。走りはBMWに並んだ!? 

さて、試乗したIS200t F SPORTは、IS200tをよりスポーティに装ったモデルです。

レクサス車独自の、フロントの“スピンドルグリル”は、デザインが桟からメッシュタイプになり、ホイールも、ノーマルよりインチアップされた18インチを履きます。そして足回りには、減衰力を電子制御するダンパーを採用。随所に専用チューンが見受けられます。

シートは、サイドサポートが乗る人をさりげなくサポートしてくれる、本革製のスポーツタイプ。シートヒーターに加え、ベンチレーション機能まで付いています(41万2560円のセットオプション)。スポーツ走行でほてった体をクールダウンしてくれるはず。

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冒頭で「IS200t F SPORTのドライブフィールはBMWの3シリーズそっくりだ!」と述べました。ですが、両車で大きく異なるところがあるとしたら、それはエンジンの演出でしょう。

IS200t F SPORT(=509万2000円)の直接のライバルといったら、BMWの320i Sport(506万円)。どちらも2リッター直4ターボに、8速ATが組み合わされます(BMWには6速MTも用意されます)。

320iのエンジンはなかなか自己主張が強く、大いに運転者を鼓舞してくれます(うるさ型にいわせれば「NA(自然吸気)時代の音の伸びがなくなった」ということらしいですが…)。

一方、IS200tのそれは、ずっと地味。静かでスムーズで「『クラウン』あたりに積んでいても似合うなぁ」と思っていたら、少しばかりデチューンし(245ps→235ps)積んでいました、クラウン アスリートに。

ところが、両車のアウトプットを比較すると、BMWは最高出力が184馬力で、最大トルクは27.5kg-m。IS200tは245馬力と35.7kg-m。存在感とは裏腹に、意外なほどスペックに差があります。

IS200tに使われる“8AR-FTS”型ユニットは、小排気量エンジンを緻密に過給する、いわゆるダウンサイジングターボの流れに乗ったエンジンです。

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エグゾーストマニフォルドをシンダーヘッドと一体化させて触媒の働きを早めたり、シリンダー直噴とポート噴射を使い分けるインジェクターや、“VVT-iW”こと吸気側の連続可変バルブタイミング機構を搭載することで、燃焼効率と環境性能のアップを果たしています。

テクノロジーのショーケースにして黒子に徹する、IS200tのパワープラント。“和”の精神を尊ぶレクサスらしいエンジンの在り方…というのは、深読みしすぎですかね!?

鬼面人を驚かすスピンドルグリルと、ワイド&ロウを強調したフォルムを持ち、ターボエンジンのスペックはBMWを凌駕する…。ひと昔前なら「少々オーバーブーストした3シリーズ」とでも結論づけられるところですが、3世代目となったレクサスISは、そんな揶揄を跳ね飛ばす実力を備えています。

「そうはいっても、やはりBMWは…」と懐疑的なアナタ。ぜひ一度、IS200tに試乗して確かめてみてください!

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<SPECIFICATIONS>
☆200t F SPORT
ボディサイズ:L4665×W1810×H1430mm
車重:1760kg
駆動方式:FR
エンジン:1998cc 直列4気筒 DOHC ターボ
トランスミッション:8AT
エンジン最高出力:245馬力/5800回転
エンジン最大トルク:35.7kg-m/1650〜4400回転
価格:509万2000円

(文&写真/ダン・アオキ)

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