世界の機内食案内[10] アリタリア 東京〜ローマ

【東京(成田)~ローマ】AZ785

 

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ローマから成田への到着便が2時間遅れたため、折り返しとなるこの便も2時間のディレイとなりました。たいぶ待たされ、幸先があまり良くないですが、気を取り直し、最初のドリンクサービスでイタリアのビール「モレッティ」を。塩味のクロスティーニ(ミニラスク状のスナック)をつまみにグビリ。生き返ります!

[1回めの食事]

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○インゲンと人参のサラダ、ハム
○ラザニア
○チェダーチーズ
○パン、バター
○リンゴ
○クラッカー(ナビスコプレミアム)
○赤ワイン

30代前半くらいの陽気なイタリア人男性CAが、ジャパニーズ(和食)orイタリアーノ?と聞いてくるので、迷わずイタリアーノ! イタリアに向かうのですから、機内からイタリアモードにならないとね。
このメニューなら赤ワイン必須。Vino Rosso(赤ワイン)をお願いしたら、ボトルから注いでくれました。ハムもラザニアもまずまずの味で、赤ワインといい感じ。甘いドルチェデザートがないのは残念でしたが、イタリア人スタッフはフレンドリーで親切でしたし、サービスの手際もキビキビとしていました。

 

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1回目の食事が終わり、機内の灯りを落としたお休みタイムがしばらく続いた後、静かに軽食が配られました。サンドイッチかおにぎりがあるというので、おにぎりをいただきました。具は「さけ」。海苔のおにぎりというのは、なんかほっとします。機内食の和食に入っているご飯ともまったく違う、コメ本来のおいしさが楽しめます。

 

[2回めの食事]

 

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到着の約1時間半前に、2回めの食事が出てきました。メニューはひとつのみ。

○ハム2種、ポテトサラダ、黒オリーブ
○チェダーチーズ
○パン&バター
○クラッカー(ナビスコプレミアム)
○チョコレートケーキ
○白ワイン

ハム、チーズ、パンという、朝食的なメニューで、どれも冷たいコールドミール。パンはスチームで蒸かしてあるようなのですが、キメが粗くてポソポソ気味で、味もハッキリしないし、私の口には合いませんでした。
白ワインも赤ワイン同様にボトルから注いでくれましたが、どこかギシギシする感じがあり、苦さも気になりました。フードとの相性も厳しかったです。ひとつでも温かい食事があれば、ほっとできたと思いますが、全体的にそっけない印象だったのが残念。それでも、チョコレートケーキ、チーズ(豪州産)とクラッカーに救われました。

 

成田出発が2時間遅れたため、ローマ到着も2時間遅れました。ローマではシチリアのパレルモ行きの最終便に乗り継ぐ予定でしたが、「明日ね」と告げられ、ローマ空港のホテルで強制1泊となりました。アエロフロートは、乗り継ぎ時間ゼロでも(いや、マイナスでも)モスクワ空港で走らされて乗れたのに、アリタリアは、乗り継ぎ時間が45分もあるのに乗せてくれないんですね。これがイタリアらしさなんでしょうか?(笑)

※便名と機内食メニューは2015年の12月のエコノミークラスものです

(取材・文/綿引まゆみ

watabiki mayumi

わたびきまゆみ/ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー&ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。

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