ペトロマックス「HK500」の点火方法・消化方法と使い方!燃料の入れ方からマントルのから焼き、プレヒートまで

■ペトロマックス HK500の魅力と基本スペック

“本物にしか出せない色気!”

そうです。ペトロマックス HK500の魅力をひと言でいうならば、本物が出す色気です。

ここでいう本物には2つの意味があり、ひとつは本物の火であるということ、もうひとつは1世紀を超える歴史あるモノづくりのブランドが手がけた本物のランタンであるということです。

創業は1910年。100年以上も前に創業したペトロマックスは、圧力式灯油ランタンの生みの親で、創業当時から変わらないデザインを世に送り続け、絶大な信頼性と憧れがあるブランドです。

簡単に明かりをつけられるLEDランタンではなく、灯油を燃料とし、その灯油を気化させて炎を出し、明かりを灯らせるところがまた、色っぽくないですか?

明かりって、闇の中でつけるとホッとすることを経験したことがある方は多いと思いますが、本物の炎に敵う安心感はありません。

さらにいうと、私の知っている灯油、ガソリン、ガスランタンの中では、最高峰の明るさなのです。

下にスペックを記載しますが、500CP(400W)と明るさの表記があります。500CP(キャンドルパワー)はロウソク500本分の明るさを表し、400Wは400ワット相当という意味です。

一般家庭用の電球は60Wでも明るい方ですが、それと比較すると、その凄さがわかります。1家族のファミリーテントサイトなら、暗闇の中でこれひとつで十分に過ごすことができるレベルの明るさです。

基本スペックは、サイズφ17×40cm、本体重量2.4kg、タンク容量(燃料入れ)1L。明さ500CP(400W)で、連続点灯時間約8時間です。注意しなければならないのが、使用燃料は灯油、スターケロシンで、ホワイトガソリンは使えないことです。

以前、「熱源の燃料を統一して効率的なキャンプをしよう!」でもお伝えしましたが、自身のギアは何の燃料が多いのか把握しておくと、色んな燃料を持っていかなくて済みます。

点火する手順がちょっと難しく、ハードルが若干高めかもしれませんが、100年以上も変わらなない老舗ブランドのランタンであり、十分な光量があり、愛着も湧くので一生使えるのが推しポイントです。

■点火の手順5ステップ

凄くかっこよくて魅力的なランタンなのですが、点火するのがガスランタンに比べて面倒で、うっかり忘れてしまうこともあります。

もし、忘れたらこの記事を思い出していただければ幸いです!(笑)

【ステップ1】入れ過ぎに注意して燃料を入れる!

前述しましたが、燃料は灯油なので、間違えないようにしてください。ガソリンスタンドで入手できます。

灯油は上の写真の圧力計付き注油口キャップを反時計に回して開けて、付属のジョウゴを使って注ぎます。

勢いよく入れると溢れますので、注意してください。灯油が溢れた状態で点火すると大変危険なので、溢れないようにゆっくり、ゆっくり入れましょう。

燃料タンク容量は1Lですが、パンパンに入れずに、7〜8分目を目安に。ただし、燃料がどれくらい入ったかが分かる目盛りがないので、注ぎ口をのぞいて、こまめにチェックする必要があります。

本体を持って、こぼさないように軽く動かして、燃料がどれくらい入っているかを確かめる手もありますが、慣れるまでは目視でチェックするのがいいでしょう。

いっぱい入れないと不安かもしれませんが、7分目くらいまで入れれば、暗くなってから寝るまでは十分点灯していますので、フルに入れようと思わないで大丈夫です。入れすぎると、圧力がかかりにくくなるというデメリットもあるので、心に余裕を持って入れてくださいね!

燃料を入れ終わったら、圧力計付き注油口を締めます。時計回りに閉めるのですが、注油口が閉まったところで圧力計が反対に向いてしまうことがあります。そうすると、後ほど圧力計を確認したり、そこから圧力を抜く作業の時に不便なので、注意してください。

【ステップ2】事前確認をしてポンピングする

青い部分を軽く回してロックを解除し、手前に引っ張ると、ポンピングするための棒が伸びます。青い部分に手の腹を押し当てて2分ほど(灯油の量などで変わります)油圧計の赤いメモリまでポンピングします。

ポンピングをする前の大切なステップが、事前確認です。5つの事前確認をしっかりして、安全に点火しましょう!

1.マントルがしっかりと装着されているか
2.ヘッドカバーがちゃんと閉まっているか
3.圧力調整スクリューが閉まっているか

指で触っているところが、圧力調整スクリュー。これが閉まっていないと、いくらポンピングしても無駄になりますので、しっかりと確認してください。

4.グリップホイールの矢印が上向きになっているか

このグリップホイールは左右のどちらに回しても構いませんが、矢印を上向にして、バルブが閉まった状態にしましょう。

5.予熱バーナーのレバーが閉まっているか

この状態は閉まって状態です。

ここまで確認してからポンピングです。先ほどの青い丸い部分を押したり、引いたりしながらポンピングをします。

約2分、300回くらいポンピングをすると、ゴールドの針と赤い部分が重なります。ここまでポンピングすればOK。多少赤い線を超えても大丈夫ですが、超えすぎないように注意してください。

【次ページ】プレヒートから消化まで

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