[道具の定番]中村銅器製作所「玉子焼鍋」でふわとろ卵焼きを作ってみた

中村銅器製作所は、東京の足立区で親子4代、約80年にわたって銅鍋を作り続ける老舗の工房です。なかでも代表的なのが「玉子焼き鍋」。

銅素材は、熱電銅製と保温性に優れており、調理道具に適した素材とされています。熱が均一に伝わるので、焼きムラや焦げつきが生じにくいのが魅力です。鍋自体はずっしりと重いのですが、この厚みのある銅により、蓄熱された余熱での調理が可能になります。

卵焼きを作るには温度管理がとても重要。卵をフライパンに流し込むと、すぐに温度が下がります。その下がった温度を一気に上げてくれるのが、温度が上がりやすく冷めにくい性質を持つ銅鍋の強みです。

また、一般的な銅鍋は表面にスズをコーティングしているだけですが、中村銅器製作所の銅鍋はスズを焼きつけているのも特徴です。こうすることで、はがれにくくなり、長く使い続けられます。

実際に手にしてみると、持ち手部分のグリップ感がいいですし、鍋と持ち手の角度の付け具合も絶妙です。しかも、これらのすべてが職人による手作業! こういったところがプロにも愛される理由なのでしょうね。

 

■使い始めは油をなじませるのを忘れずに

それではさっそくこの銅鍋で卵焼きを焼いてみたいと思います。……とその前に、実はやらなくてはいけないことがあります。

それは油をならすこと。食器用洗剤を付けたスポンジで洗ったら、よく乾燥させます。続いて、鍋の7分目まで油を入れて火にかけ、弱火で4~5分煮るのです。こうすることで油が鍋になじみ、焦げ付きにくくなります。

この油には不純物が浮き上がることがあるので、完全に冷めたらすべて捨ててしまいましょう。これで使い始める準備は完了です。

 

■テフロン加工の鍋と銅鍋を使い比べてみると…

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