【大人の深夜食堂】ノンアルと共に楽しむ翌日に残らない、真夜中の“擬態”ギルティ飯

「いろいろめんどくさくなったもんね。あれこれ気にしたり、神経質になったりせずに楽しめばいいじゃんって感じかな? ギルティ飯って、そういうことじゃないですか?」

そう逆に問いかけてくれたのは、東京・学芸大学にある『Cafe MARUKU』の店主・桜井鈴茂さん。

 

ここで叶うのは、ノンアルコールドリンク(以下、ノンアル)で楽しむ"擬態"ギルティ。大盛りのカレーを頬張り、「もう1杯」とグラスに手を伸ばす。そんな欲望のままに過ごしたのに、翌朝は驚くほど軽やか。

ノンアルだからこそ感じてしまう肩身の狭さと、ギルティな夜を思い切り楽しみたいという開放的な気分。その相反する気持ちのどちらもそっと掬い上げてくれる一軒です。

 

夜営業をメインにする『Cafe MARUKU』は、ノンアルやローアルコールドリンクを豊富に取りそろえるお店。もともとはノンアル専門のオンラインショップとしてスタートし、並行して間借り営業で料理とともにドリンクを提供。その後、2021年に学芸大学に実店舗をオープンしました。

ブロックの角に佇む黄色い扉を開けると、そこに広がるのは、バーのようでもあり、カフェのようでもある曖昧な居心地のよさ。ディープ感とアットホームな雰囲気が共存する空間で、桜井さんご夫婦が迎えてくれました。

 

ギルティな時間の楽しみ方は、必ずしもアルコールとともにあるわけではありません。

『Cafe MARUKU』には、ビールやビアカクテルを含め、35種類ものノンアルが並び、その数はアルコールメニューを上回るほど。

 

◾️背徳感も満足感も、心地よいバランスで楽しむ

 

「ノンアルコールドリンクはお酒の代用品じゃなくて、アルコール成分が限りなく低いひとつのお酒として捉えています」

そう話す桜井さんの言葉どおり、店内では最初にアルコールを楽しみ、途中からノンアルへ切り替え、最後にもう1杯だけアルコールを味わう。そんな"交互飲み"を楽しむお客さんの姿も珍しくありません。

 

『Cafe MARUKU』が目指しているのは、飲めない人・飲まない人・飲む人を分けることではなく、それぞれが好きなドリンクを選びながら同じ時間を共有できる場づくりです。

ノンアルや微アルという選択肢があることで、背徳感も満足感も、自分にとって心地よいバランスで楽しめます。それもまた、大人ならではのギルティなひとときの酔いしれ方。

【次ページ】おすすめのノンアルとボリューム満点の「スペシャルマルクカレー」

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