◾️ニンニクとニラ入りでも上品な味わいの「ドラゴン炒飯」
▲完成した「ドラゴン炒飯」。お米はパラパラ、卵はふんわり。そしてニンニク、ニラのほのかな香りが個性を生み出します
さっそく出来上がった「ドラゴン炒飯」をいただきます。ニンニク、ニラの風味を感じながらも上品かつさっぱりとした味わいで、パラパラ仕上げのお米、ふんわり膨らんだ卵と合わせて、レンゲが進みます。
▲ニンニク、ニラのパンチはあれど上品な味わい。炒飯全体のバランスを保つ繊細な調理設計です
炒飯全体のバランスは確かに完璧。それでいて、パワーがみなぎってくるような食後感でもあり、これは確かにヤミツキになると納得でした。
また、「さらにお腹を満たしたい」という人の中には、サービスメニューの小ぶりのラーメン「わんこラーメン」(200円)をつけてオーダーする人も多いとか。「ドラゴン炒飯」と合わせてすする「わんこラーメン」のスープもまた滋味深く泣ける味わいでした。
▲「ドラゴン炒飯」と合わせてオーダーする人も多い「わんこラーメン」200円(写真右)
◾️「ドラゴン炒飯」は店の起死回生を支えたメニューだった
「もともとうちは、渋谷の恋文横丁にあった中華料理店で働いていた清水秀夫という人物が1970年代に暖簾分けでここ赤坂に店を出したのが出発点です。開店当初は繁盛しましたが、1987年に火事を出してしまい、一時閉店を余儀なくされました。
2年後に店舗を建て直して始めたんですけど、今度は清水が体調を崩して店に立てなくなるなど紆余曲折があり、苦労を重ねた時期が続いたのですが、後に2代目の清水浩が店を受け継ぎました。そこで『なんとか起死回生を図りたい』として考案したのが、この『ドラゴン炒飯』でした。
定番の『焼餃子』ともよく合うし、何より『食べやすいのに、スタミナがつく』ということでお客さんにとても喜ばれて。こんな経緯もあって、『ドラゴン炒飯』はうちにとって、とても大切なメニューです。『ドラゴン炒飯』があったからこそ今のうちがあると言っても過言ではありません」(野々市さん)
◾️元祖「酢・コショウ」でいただく絶品の「焼餃子」
▲「焼餃子」6個・700円。いわゆる「酢・コショウ」で餃子をいただくのは『赤坂珉珉』が元祖
『赤坂珉珉』のストーリーを語る上で欠かせず、そしてやけにクセになる「ドラゴン炒飯」ともピッタリ合う「焼餃子」。炒飯同様、「その店の真価」が出やすいメニューでもあるわけですが、こちらの「焼餃子」は昔ながらの肉たっぷり系。でも、これまた味は上品かつさっぱりした味わいなので、これまたスタミナチャージにもってこい。
ところで、いわゆる「酢・コショウで餃子をいただくスタイルは、この肉たっぷり「焼餃子」のために、『赤坂珉珉』が最初に考案したものでもあるそうです。
▲使い込まれた鉄板を使い丁寧に焼き上げられる「焼餃子」
「ジューシーな肉をたっぷり詰め込んだ餃子なので、味付けは控えめにしています。だからこそ『酢・コショウ』が合うんです。
餃子は野菜系、肉系に大別されると思いますけど、うちで出しているような肉たっぷり系でもあっさり食べられます。ぜひ食べていただきたいですね」(野々市さん)
◾️若いお客さんは「懐かしい」ではなく「新しい」感覚で食べに来る

特に東京では、古くからあった名店が、後継者不足などさまざまな問題で続々と閉店が続いています。こういった反動や「昭和ブーム」なども伴って、町中華の各店では行列ができるほどの繁盛を見せていますが、『赤坂珉珉』はどうでしょうか。
「平日は昔から通ってくださる地元の方、赤坂界隈のビジネスマンの方が多いです。ただ、やっぱり時代が変わったんでしょうね。特に週末はSNSなどを見て来ていただける若い方も多いです。うちみたいな昔ながらのスタイルの店は、きっと若い方にとっては『懐かしい』というより『新しい』という感覚なのだと思います。
でも、どんなお客さんでも喜んで食べて帰っていっていただけることは本当にありがたいこと。『ドラゴン炒飯』や『焼餃子』以外にも、たくさんのメニューを用意していますし、気兼ねなく食べに来ていただければ嬉しいですね」(野々市さん)
食欲が減退しがちな夏場は特に、サッパリいただけ、でもしっかりエネルギーチャージできる『赤坂珉珉』の「ドラゴン炒飯」や「焼餃子」がありがたいもの。ぜひ一度、この味を確かめに行ってみてください。
▲赤坂の路地裏で今日も中華鍋を鳴らし、多くのお客さんのお腹を満たし続ける『赤坂珉珉』
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<写真/猪俣博史 取材・文/松田義人(deco)>
赤坂珉珉
住所:東京都港区赤坂8-7-4
TEL:03-3408-4805
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:55)、17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日:日祝
>>ホームページ
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