【新潟グルメ&アート旅】収穫の秋の田上町へ! 地元の美食、竹と光のアート、温泉を楽しむ旅

◾️田上や新潟の旨みを五感で感じられる秋会席

 

▲前菜から、「かぼちゃのクレープサレ、生ハム」と「紅鮭麹漬け」

印象的な竹と光のアート作品の数々を振り返りながらホテルへ戻った後は、宿で遅めの夕食をとることに。時を忘れて歩き回ったせいか、お腹もペコペコです。テーブルに置かれた献立を見ると「秋味会席」と書かれていました。秋はここ田上町でも多くの農作物が収穫される時期。加えて新潟市までも車で約40分という立地もあり、日本海で獲れた新鮮な海の幸も味わえるのだとか。これは期待するしかありません。

 

▲ブリヒラ(ブリとヒラマサをかけ合わせた養殖魚)、さんま、南蛮えび(甘えび)のお造り

▲カレイの朴葉焼き。中越地方の伝統野菜である神楽南蛮や黄菊、柿チップがアクセントに

季節の果物と鴨肉の焼き茄子ソースがけや、かぼちゃのクレープサレをはじめ、前菜から早くも旬野菜や果物など秋全開! そしてさっぱりとしたみずみずしさが絶妙な蕪のハーブサラダへと続きます。ビールでひとしきり喉を潤した後はさっそく地酒を楽しむことに。ほどなくしてお造りとカレイの朴葉焼きが登場しました。海の幸はプリプリな食感と脂の乗り具合が絶妙で、思わず盃が進んでしまいます。

 

▲秋ならではの食材をシンプルに味わえる「かますと丸十、秋茄子の天ぷら」

温物は「越乃黄金豚と銀鮭の味噌仕立て鍋」。越乃黄金豚とは新潟県産のブランド豚で、口にすると肉質は柔らかく、甘みのある脂が優しく広がります。塩味が少し効いた銀鮭も旨し! 味噌仕立ての鍋つゆとの相性も絶妙です。さらに料理は、かますと丸十、秋茄子の天ぷら、椀物、締めの栗の炊き込み釜飯へと進みます。まさにこれでもかと言わんばかりの“秋尽くし”を地酒とともにたらふく満喫することができました。この後はゆったりと温泉に浸かって旅の疲れを癒すとしましょうか。

ホテル小柳(おやなぎ)
住所:新潟県南蒲原郡田上町田上乙1322-1
TEL:0256-57-5000
>>ホテル小柳

◾️地野菜をふんだんに使ったパスタとワッフルに感動!

▲緑豊かな環境もあり、リゾート地のカフェを思わせる佇まい

翌日のランチ時に訪れたのは、お目当てだったもう1軒のカフェ「山Cafe 一歩」。町の中心部から山間にクルマを走らせること10分。ちょっとしたリゾート地のような瀟洒な環境に佇む一軒家カフェに到着しました。

 

▲田上町のさまざまな果物を発酵させた「田上酵素」を現在開発中という木村さん。今後、シロップやジュース、クリームなどメニューに取り入れていくというから楽しみ

出迎えてくれたのは店主である木村一馬さん。以前は建設業だったという木村さんは、アメリカ・シカゴで味わったワッフルに感銘を受け、ワッフルをメインにしたカフェを出そうと一念発起。2015年、妻の実家があるこの地に開業したのだそう。以来、旬の地元野菜や果物にこだわった料理やワッフルを提供し続け、今や押しも押されぬ地元の人気店に。

通されたのはテラス席。目の前にはさまざまなハーブなどが植えられた自然豊かな庭が広がっています。まずオーダーしたのが開店当時から続く「季節野菜と自家製パンチェッタの醤油パスタ」。

 

▲「季節野菜と自家製パンチェッタの醤油パスタ」(1080円)。秋は舞茸や平茸、冬は白菜や根菜類が主役。地元田上町の山川仙六農園から仕入れたトマトはジューシーで醤油パスタのアクセントに

晴天の心地よい昼下がり。テラスでのんびり待っていると料理が登場しました。見ると、トマトや茄子、とうもろこし、いんげんなど朝地元で仕入れてきたという野菜が彩りよくトッピングされ、香ばしい醤油の香りと相まって食欲をそそります。なぜ醤油ベースのパスタにしたのか聞くと、

「ソースに使用しているのは長岡の醤油とオリーブオイルのみ。野菜が主役だから、シンプルな味付けが一番いいんです」と木村さん。

食してみたところ、醤油ベースの優しいソースに自家製パンチェッタの旨みが加わり、野菜の個性を引き立ててくれています。シンプルだからこそ旨い。そう感じさせてくれる、野菜の滋味豊かなひと皿でした。

 

▲「季節のフルーツをのせたデザートワッフル」1180円。桃の季節には、地元・佐藤農園の完熟桃を使ったワッフルもおすすめ

しばらくすると店の看板メニュー「季節のフルーツをのせたデザートワッフル」が供されました。大きめに焼かれたワッフルに、みずみずしいイチジクがトッピングされており、ブルーベリーやバナナが散りばめられています。そのボリュームとビジュアルのインパクトに圧倒!

「1人でペロリと完食する女性客も珍しくないですよ」と笑顔で話す木村さん。主役であるイチジクは田上町の生産者から仕入れたもの。ブルーベリーは庭先で朝摘んだのだそう。

まさに地のもの尽くしのデザートワッフルは香ばしく、果実の酸味や瑞々しさが味わいに変化をもたらします。

他にもベーコンやチーズを使った食事系ワッフルも人気だそう。食事としてもスイーツとしても人気の同店のワッフル。ぜひ味わってみてください。

 

山Cafe 一歩
住所:新潟県南蒲原郡田上町大字川船河丙230-65
TEL:0256-57-1008
営業時間:11:00〜17:30
定休日:水曜
>>山cafe一歩

 

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今回の旅であらためて実感したのは、グルメもアートも、その土地の魅力があってこそ心を動かすということ。田上町ならではの自然や食、そして竹文化に触れられる充実した旅となりました。「TAGAMI Bam Boo Boo」の会期は10月12日まで。気になった方は次の週末にでも、新潟・田上町への旅の予定を立ててはいかがでしょう。

 

<取材・文/室井康裕>

 

⚫︎イベントDATA
国際田上竹祭 TAGAMI Bam Boo Boo(たがみバンブーブー)
新潟県南蒲原郡田上町内各所(竹林会場、道の駅たがみなど)
TEL:0256-57-2291(一般社団法人SAIKACHI)
開催期間:2026年9月12日〜10月12日(期間中は無休)
営業時間:ライトアップ18:00〜20:30(道の駅たがみは22:00まで)
>>ホームページ

 

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