コレ、本当にダンボール製!? 二度見必至のモデラー作品26連発!【第57回静岡ホビーショーレポート】

■作り込まれたディスプレイに思わず目を奪われる

▼『七十回目の夏』/林 柳太郎さん

グラスボートが浮かぶ水面の下には、魚が泳いでいたり戦車が沈んでいたりする様子まで細かく作り込まれています。水の中がキラキラと輝いているのは「オーロラパレット」というオーロラを天井に投影するおもちゃが使われているためです。

 

 

▼『サンダ対ガイラ L作戦』/SOL&toshiさん

映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年公開)のひと幕を再現した作品で、ふたつのジオラマがシンクロして動くのが特徴です。一方のジオラマで66式メーサー殺獣光線車がレーダーを放つと、他方のザンダがレーザーを受けて苦しみます。

 

▼『帝都ヲ護レ 厚木航空隊』/モデラーズクラブ・ZERO ONEさん、ゲンセンカンモデルズさん、フライングタイガースさんの共同制作

再現しているのは第二次世界大戦中に神奈川県の厚木基地。帝都とされた東京方面の防空を目的とする、第三〇二海軍航空隊の機体の模型がズラッと並びます。中でも双発エンジン『月光』の模型はボタンを押し続けると、車輪の収納/展開しつつ離着陸を繰り返すギミックにシビれました。

 

▼『ザク・ハンター』/東ツク会(東日本何でもツクる会)さん

箱の中を覗くと、兵士越しに巨大なザクが見える作品。ガンダム作品『MS IGLOO 重力戦線』の世界を題材したもので、対MS特技兵小隊指揮官のベン・バーバリー中尉がザクに襲われる瞬間が再現されています。ザクの恐ろしさが際立って見えるフィギュアとの組み合わせが秀逸!

 

▼『震電改 紅部隊 & B-29』/永井 敏さん(ししまるえっくす もでらーえっくす)

第二次世界大戦下における震電改紅部隊とB-29との交戦シーンをイメージした作品。地上に見立てた背景のストラクチャーに模型を浮かせて固定することで、戦闘機「震電改」が本当に飛んでいるように見せています。手前の震電改に比べてサイズが小さい、B-29の模型を背景に配置して演出している。遠近感もバッチリです。

 

▼『ノスタルジックドーナッツ』/O.MORO-DESIGNさん(O・MORO-HEAD+K)

レコードプレーヤーをディスプレイとして活用。荷物を積んだノスタルジックな3輪自動車がターンテーブル上を走ります。レコードプレーヤー上でギュッと縮ませたような、ユニークなパースでデフォルメされたクルマが実にコミカル! 建物の細部など各部の細かい作り込みが目を見張ります。

 

▼『捷号作戦前夜』/吃水線の会さん

題材は、第二次世界大戦時に日本軍が遂行し、あえなく完敗してしまった捷号(しょうごう)作戦の前夜。重巡洋艦や軽巡洋艦など、同作戦に投入された艦船の模型が戦場さながらに飾られていました。ディスプレイに使われている、波模様をあしらう布も“いい仕事”をしています。

▼『レディ・プレイヤー1』/ハマーロイドさん

現在劇場公開されている映画『レディ・プレイヤー1』のハイライトを切り取ったもの。「俺はガンダムで行く!」というセリフが聞こえてきそうな宙に浮かぶガンダムは、バンダイ「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」のキットを使用。手前に“メカゴジラ”が置かれているのもポイントです。

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