空飛ぶスポーツカー「ホンダジェットエリート」搭乗レポート【ホンダジェットの全貌】

■前後左右にシートが動く!

シート横のレバーを引くと、まるで氷上のようにシートが前後や左右へフレキシブルに動く。「キャビンは中央の方が高くなっています。そのため、中央側のポジションに席を動かせられれば、背の高い人が窮屈さを軽減できますよね。横に目ひっぱい動かすと身長190cmの人でも余裕を感じられるようにしています」(藤野さん)

ビジネスジェットでは考えられないほど大きい収納式テーブルを備える。ノートPCを置いても余裕だ。「実はコレ、片手で楽に動かせるほど軽いんですよ」(藤野さん)

大人が向かい合って座っても脚が接触しない。従来の小型ジェット機は脚を互い違いにしなければ座れないことを考えると、足元の広さは圧倒的だ。

■便意をもよおしたら…後方の化粧室へ

フタをすればシートとしても使えるトイレは、キャビン最後方に備える。「機内の空気は前から後ろに流れるのに、多くのビジネスジェット機は前方にトイレがあるんです(苦笑)。そんな“使いづらさ”を解消しました」(藤野さん)

化粧室内には、オプションで洗面台の設置も可能だ。トイレが流水式なことと同様に、手を洗う際には水が使える。

■化粧室の扉は開閉式

化粧室の仕切りは、カーテンのような目隠しではなく、しっかりとした扉式。これなら同乗者に遠慮せず用を足せそう(!?)

■相手の声がハッキリ分かる!

エンジンは主翼上面に備え、キャビンより後方にレイアウト。想像より音は静かだ。対面相手と通常の声で会話できる。「本機のエンジン位置は整備における面でも利点があります」(藤野さん)

扉から入った正面に、オプションでギャレーを設置できる。コーヒーメーカーなどもレイアウト可能だ。このスペースはシートにもできる。

壁面に24個のトランスデューサーを内蔵する“スピーカーレス” 設計。「3Dサウンドを楽しめるのが特徴。私はタブレット端末で映画を観る際に利用します」(藤野さん)

機内には読書灯やドリンクホルダーを完備し、 Wi-Fiも利用可能だ。読書灯のオン/オフなどはスマホやタブレットの専用アプリで操作する。

■どの座席でも絶景が広がる!

「剛性感が高くて、安定性は抜群。雲の中でも揺れません」という藤野社長の言葉どおり、航行中は振動などをほとんど感じない。“塊感” という表現がピッタリな乗り心地だ。前述のようにエンジンが機体後方に備わっているため、窓から望む視界は至って良好!

■過度に揺れることなくスムーズに着陸

富士山静岡空港から南に向かい、太平洋上を約1時間のフライト後、スムーズに帰還。大型ジェット機に比べて、はるかに安定した着陸だった。

■ずっと見ていたい美しい機体デザイン

ホンダ エアクラフト カンパニーの拠点、米グリーンズボロで “ヘッドターナー”(思わず振り向く)と呼ばれるだけあり、間近で見ても実に美しい!

<一体成型で作られたボディ>

多くの航空機で使われているアルミニウム合金ではなく、ホンダ独自開発のカーボン複合材を使った胴体を採用。一体成型で作られている。素材や製造技術により、軽量化と美しい外観を両立した。

 

>> HondaJet

 

本記事の内容はGoodsPress10月号106-109ページに掲載されています

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(取材・文/柚木 朔大郎 写真/羽田 洋(プロペラ映像制作所)、柚木 朔大郎、松山勇樹 写真提供/本田技研工業)

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