“ものづくり”を始めるならそろえたいDIYギア20選【暮らし向上必需ギア】

■道具を選ぶときは自分が何をしたいかを考えよう

通勤や会社に縛られる時間が短くなり、その分をDIYに充てる人が増えている。

「本当に昨年から、ご自分で小さな棚やテーブルを作りたいと言うお客様が増えましたね」と東急ハンズ新宿店『部屋いじり商店』店主の藤田さん。そんな人が最初に揃えておきたい電動工具は何なのだろう。

「ドリルドライバーですね。バッテリー式ならトルク調整ができて、電圧が10.8Vあれば十分です。先端のビットを交換して、穴を開けたりネジを締めたりすることができます」

形状が似ているが、インパクトドライバーだと軸に衝撃を与えながら回転させるので、ブレが出やすい。ある程度慣れてからにしたほうがいい。

「組み立て家具に使ったり、壁に小さな穴を開けたりするなら低い電圧でも大丈夫です」

日常使いだけであれば、使い回しの良い小型電動ドライバーは本当に便利だ。

「バイクや車のメンテナンス、少し金属も加工したいなら、18Vは必要です。どんな用途に使いたいかを相談してもらえればアドバイスいたしますよ」

電動工具は使う人の労力を減らし、作業を効率的に進められる道具。自分がどんなことをしたいかを考え、目的にあったものを選ぼう。

 

■ドライバドリル

先端に取り付けるビットの交換で、ネジ締めや緩め、そしてドリルで穴開けができる工具。

1. コンパクトサイズで取り回しが楽!

ハイコーキ
「10.8V コードレスドライバドリル FDS12DAL」(1万9690円)

重量1.1kg、高さは500mlのペットボトルとほぼ同じと、電動工具初心者でも扱いやすいサイズ。電圧は10.8Vで、トルクは0.6N・mから約4.0N・mまで切り替えられ、十分な能力を発揮する。

 

2. 家周りのDIYはこれ1本で十分なパワー

ボッシュ
「コードレスドライバドリル DRL1180」(2万5850円)

約33分でフル充電できる、18Vの1.5Ahのバッテリーが2個付属。十分な駆動時間と作業量を確保できるので、ビットを交換しながら様々な用途に使える。スリム設計で、重量は1.2kgと扱いやすい。

 

3. 自動でネジ締め負荷を検知してピタリと止まる

ブラック・アンド・デッカー
「オートマチック・ドリルドライバ」(実勢価格:1万3500円前後)

「ネジ締めモード」にしておくと、締め付け負荷を検知して自動停止。深めに締めたい場合はトリガーを引き続けると1/4回転ずつの増し締めができる。

 

■インパクトドライバ

強力な締め付けが必要なときに、軸に打撃を加えながら回転させる工具。

4. スマホアプリとの連動で使用感をカスタマイズ

ハイコーキ
「コードレスインパクトドライバ WH36DC」(7万4910円)

同社の従来品よりもビットのブレを約17%軽減しているので、初心者でも扱いやすい。Bluetooth対応の別売蓄電池と専用アプリで、トリガーフィーリングやシーンに合わせた最適モードにできる。

 

5. モードの切り替えで効率の良い作業ができる

マキタ
「充電式インパクトドライバ TD172DRGX」(6万8100円)

「木材」「ボルト」「テクス厚板」「テクス薄板」の4モードを選べ、作業によって最適なアシストが可能な業界最小クラスのモデル。ダブル・ボールベアリング採用でビット揺れも軽減。

 

6. 本格的な作業が可能な小型軽量モデル

KTC(京都ツール)
「1/4″コードレスインパクトドライバセット JTAE115」(4万700円)

14.4Vのバッテリーを取り付けた状態でも重量1.1kgの小型軽量モデル。また、2個付属するバッテリーには残量のインジケータが付いていて、作業中の電池切れも安心。

 

■小型電動ドライバ

ネジの緩みや家具の組み立て、小さな穴を開けるなど日常的な使い方ができる。

7. ネジ締めだけでなく多用途に使いこなせる

ボッシュ
「コードレスドライバーIXO6」(東急ハンズ新宿店価格:7678円)

別売りのアタッチメントを取り付けることで、キッチンからアウトドアまでさまざまなシーンで活躍してくれるユニークなツール。

 

8. ポジションチェンジで作業効率が上がる

ブラック・アンド・デッカー
「LED ツイストドライバー PLR3602」(東急ハンズ新宿店価格:4730円)

作業によって、本体グリップを捻ることでポジションチェンジができる、7段階切り替えクラッチ機能を搭載した3.6Vのドライバー。先端のLEDライトで暗所でも使いやすい。

 

9. まずは電動で仕上げは手の感覚で

ベッセル
「電ドラボール No.220 USB-5」(東急ハンズ新宿店価格:6600円)

締め始めは電動で、最後の本締めは手動ドライバー感覚で使用できるので、多数のネジを回す必要があるときの労力が軽減できる。プラスが4本、マイナス1本のビット付き。

 

■最初はコード式を使ってみるのも一つの選択肢

「最初からコストをかけたくない...」という初心者であれば、コードレスよりも比較的価格が抑えられる、コード式を選んでもいいだろう。自由度は少し制限されるが、電動工具の感触を知るには適している。

 

■作業がやりやすくなる作業台

電動工具で加工するときは、クランプなどで部材を固定できる作業台があると、より楽に効率的に、そしてきれいに仕上げることができます。用意するといいですね(藤田さん)

10. DIYからクルマのメンテまで対応

ブラック・アンド・デッカー
「ワークメイト WM225」(東急ハンズ新宿店お取り寄せ価格:7051円)

折りたたんでコンパクトに収納できる、ワンタッチ折りたたみ式フレームを採用した作業台。高さは2段階から調整できる。穴あけ、ネジ締め、切断、研磨といったDIY作業だけではなく、自転車などのメンテナンスにも使用できる。最大負荷荷重204kg。

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