夏休みのお供に。傑作漫画60作品一気見せ

■10巻以内ですぐ読める&まだ間に合う

話題作が気になっていても、「今から追うには遅いかも」と感じることはないだろうか。だが、ここに並べた作品ならそんな心配はいらない。週末の一気読みも可能なうえ、感情スパイクも十分に味わえる注目作を集めた。

11. 滅びの森に隠された世界再生の秘密に少女は迫る

宮崎駿/徳間書店
『風の谷のナウシカ』(全7巻)

映画「風の谷のナウシカ」は壮大な物語の序章に過ぎなかった…!アニメを見た人にこそ、ぜひオススメしたい作品。人間の正義や思惑、願いが交錯し懸命に生きる姿が光る一大叙事詩です。みんな、幸せになれ…!!!(hossyさん)

巨大文明崩壊から千年。死の森「腐海」が広がる世界で、風の谷の少女・ナウシカは腐海を巡る争いに巻き込まれる。人類を脅かす腐海には、誰も知らない秘密があったーー。

©Hayao Miyazaki

12. 心を騒ぎ立てる波に誘われ、65歳、映画の海へとダイブ!!

たらちねジョン/秋田書店
『海が走るエンドロール』(全9巻)

「何歳からでも夢は追える」なんて擦られまくった言葉を信じて、一歩踏み出した先には果たしてどんな景色が待っているのか。5月に最終巻が出たばかりだし、2027年には京アニが映画化。今のうちにチェック推奨!(TOMMYさん)

65歳を過ぎ夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子。彼女はそこで海という映像専攻の美大生に出会い、自分は「映画が撮りたい側」の人間なのだと気づく。

©たらちねジョン(秋田書店)2021

13. 大帝国に賢さで立ち向かう、ふたりの女性の物語

トマトスープ/秋田書店
『天幕のジャードゥーガル』(既刊5巻 続刊中 『Souffle(スーフル)』連載中)

7月からアニメ放送開始の期待作。巨大なモンゴル帝国に復讐を誓い、内部から揺さぶりをかけていくふたりの女性の物語。歴史ロマンと人間ドラマが詰まっており、2023年度の「このマンガがすごい! オンナ編」でも第1位!(山田そよかぜさん)

13世紀、モンゴル帝国。捕虜として後宮に入ったイラン出身の才女ファーティマは、皇帝の第6夫人・ドレゲネと出会う。知恵と野心で大帝国を揺るがす、ふたりの女性の後宮譚。

©トマトスープ(秋田書店)2022

14. 文明崩壊後の日本で、奇才軍師の伝説が始まる

松木いっか/小学館
『日本三國』(既刊7巻 続刊中 『マンガワン/裏サンデー』連載中)

三国志をメインに歴史蘊蓄が伏線のように散りばめられてます。簡単なところで言うと軍師の名前が賀来(かく)だったり、東北を領土とする国の将軍が亜輝威(あてるい)だったり。それだけで軽くテンション上がるわけです(岡崎雅史さん)

文明崩壊後の近未来、再び戦国時代と化した日本を再統一すべく、田舎暮らしの1人の青年が立ち上がった。名は三角青輝。後に奇才軍師と称される彼の伝説が、いま始まる!

©松木いっか/小学館

15. 組織に生きる男たちの“粋”様を描き出す

オノ・ナツメ/スクウェア・エニックス
『ACCA13区監察課』(全6巻)

世界観、キャラクター、セリフなどそのすべてがオシャレでスタイリッシュ。様々なキャラクターを視点に描かれる群像劇も魅力ですが、個人的注目ポイントは作中に出てくる食べ物、どれも美味しそうで食欲をそそられます(hossyさん)

13区に分かれた世界にある、唯一の統一組織“ACCA”。その組織の中で、各地区を視察する『監察課』に所属するジーンの『視察』はやがて、世界を揺るがす陰謀を映し出す。

©Natsume Ono/SQUARE ENIX

16. 青春という名の毒やドロ沼がモニュッと凝縮

古谷実/講談社
『シガテラ』(全6巻)

古谷実作品の中でも『ヒミズ』と双璧をなしているのですが、よりリアルな生活に近い、オフビート感が好きです。南雲・田島のオシャレガールコンビや忍び寄るネット犯罪など、リアルな平成の若者文化を凝縮した作品(安藤啓太さん)

さえない高校2年生・荻野の夢は、バイクの免許を取得し、教習所でチラ見している美人なゆみちゃんに近づくこと。ムリめな妄想と諦めてたのに、なんと彼女の方から急接近?

©古谷実/講談社

17. 29歳童貞のオタク弱者男性が犯した罪と性愛の物語

あむ/講談社
『澱の中』(全5巻)

いわゆる"フェチ"について描いた作品です。底なし沼のような澱んだ世界で繰り広げられる男女の痴態…あまりの生々しさに吐き気を覚えるかもしれませんが、とにかく傑作です。エンディングまで一気読みを推奨します(三田たたみさん)

五味次郎、29歳童貞。昼は職場でオタクトークに花を咲かせ、夜はエロ絵を描く日々。しかし、職場に黒髪ロング眼鏡巨乳の新入社員がやってきてから、次郎の生活は一変する。

©あむ/講談社

18. 制限だらけのピッチャーといざ、最後の夏へ

住吉九/集英社
『サンキューピッチ』(既刊6巻 続刊中 『少年ジャンプ+』連載中)

全力投球は1日たった3球。限られた1球をどう使うかという駆け引きが抜群に面白い!そんな緊張感の中、監督の阿川先生(190cm酒飲み女性)の独特すぎるキャラクターが差し込まれるのがまた最高!ちょ、小堀! お前…!!(中山)

神奈川県の高校球児の間で噂の「野球部狩り」。その正体は、圧倒的な剛速球を持ちながら“3球しか投げられない”男だった。甲子園を目指す弱小校の主将・小堀は彼を仲間に迎える。

©住吉九/集英社

19. おませな小学4年生のすれ違い初恋ラブコメディ♪

ゆずチリ/新潮社
『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』(全7巻)

逢司くんの恋なんて何も分かってないような純粋さ(単純さ?)と、おませさんな姫乃ちゃんの温度差が面白くてクスッと笑っちゃいます。ほとんど1話完結で読みやすく、懐かしさと可愛さで暖かい気持ちになれる作品です(谷川明日歌さん)

相川姫乃、小学4年生。同級生の逢司くんに恋心を抱いているものの、気持ちをうまく伝えられなくて―!? 遠回りなアプローチに同級生は大混乱!? すれ違い系ラブコメディ開幕! 恋の行方はいかに?

©ゆずチリ/新潮社

20. 少年たちの残酷なる舞台を鬼才・古屋兎丸がマンガ化

古屋兎丸/太田出版
『ライチ☆光クラブ』(全1巻)

光クラブの9人はみんな残酷だけど、不思議と可愛く見えてくる。“真実の弾丸”ことタミヤの終盤の活躍が格好いい! “廃墟の帝王”ゼラは屈折しすぎて嫌い。個性的なメンバーばかりなのできっと推しメンができるはず(中村未来さん)

工場の煙に覆われた螢光町にある、少年らの秘密基地「光クラブ」。そこで、ある崇高な目的のため作られた「機械」が目を覚ます。鳴り響く笛の音や狂気をはらんだ叫び声。熱狂する彼らの目的は!?

「ライチ☆光クラブ」©古屋兎丸/太田出版

【次ページ】思わず共感、心が熱くなる作品たち

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