夏休みのお供に。傑作漫画60作品一気見せ

■心がぽかぽか、ほっこりする

激しい戦いを描くストーリーも良いが、心に癒しをくれる作品もまた魅力的。そっと見守って応援したくなる主人公や、登場人物たちの温かなつながりが心地よい。読後に優しい気持ちになれる、そんな10作品をラインナップした。

51. 釣りをこよなく愛する漫画家の苦悩に満ちた日々

いましろ たかし/KADOKAWA
『釣れんボーイ』(全3巻)

大きな事件も感動もないのに、なぜかずっと読んでいたくなる、いましろ先生の大名作。釣りをしながらボーッと過ごす時間と、脱力した空気感。何も起きない贅沢を味わえる。夏だからってなにかやらなくてもいいんですよ(中山)

人気下降中の漫画家・ヒマシロタケシ。そんな彼の一番の楽しみは鮎の友釣り。釣りに魅せられ仕事との両立に悩むヒマシロの日常を、ときには馬鹿馬鹿しく、ときには悲しく描く。

『釣れんボーイ』 いましろ たかし KADOKAWA/ビームコミックス

52. 女性翻訳家のもとに来たのは、14歳の女中だった!

長田佳奈/コアミックス
『うちのちいさな女中さん』(既刊6巻 続刊中 『月刊コミックゼノン』連載中)

刺激の強い作品も良いですが、本作のような優しい雰囲気に満ちている作品も良い。令和とは違う昭和初期の世界を覗き見て、現代の慌ただしさをぜひ一度忘れてください。ちなみに、主人公が小動物みたいでかわいいです(岡崎雅史さん)

かつては日本女性の一大職業であった『女中』。これは、そんな彼女たちが活躍した昭和初期を舞台に、14歳の女の子・野中ハナが女中として働く日々を描いた物語。

©長田佳奈/コアミックス

53. 新しいのにどこか懐かしい!? 狂気と優しさの短編集

藤岡拓太郎/ナナロク社
『夏がとまらない』(全1巻)

5秒でくすりと笑えるネット漫画の代表作。どの笑いもサイコを軸としているので若干ヒトコワが入っていて気持ちいいです! “縁もゆかりもない小学校の運動会で自分の名前を叫ぶおっさん”とかギリ犯罪にならないサイコが沢山見れます(安藤啓太さん)

1話1ページのショートギャグを中心に構成された短編集。狂気と不条理が入り混じる唯一無二の笑いの世界が、200編以上の漫画と書き下ろしのエッセイでつづられる!

©藤岡拓太郎/ナナロク社

54. ふたりバスで始まる、淡い青色のラブ未満コメディー

豊林サカネ/小学館
『ふたりバス』(既刊2巻 続刊中 『週刊少年サンデー』連載中)

中学生男女の、お互い好意が恋とは自覚していない距離感が最高に甘酸っぱくてほっこり。実写化されるとしたら、主人公ふたりが乗るバスの運転手に立候補。ふたりだけの世界をルームミラー越しにチラ見したいものです(TOMMYさん)

田舎に暮らす春平は、同級生で唯一私立中学に進んだ高屋川あんと同じバスで通学している。小学校以来会話がなくなっていた2人だが、ある日、久々に話すきっかけが生まれ…?

©豊林サカネ/小学館

55. 両片想いの幼なじみの負けられない恋の戦い

堂本裕貴/小学館
『愛してるゲームを終わらせたい』(既刊9巻 続刊中 『サンデーうぇぶり』連載中)

ヒロインが最初から1人に決まっているラブコメほど安心して読めるものって無くないですか? 両片思いの『尊い』2人を100%楽しみつつ、ドキドキもほっこりもします。友人に単行本を贈って布教するぐらい好きな作品です(谷川明日歌さん)

両片想いの幼なじみ・優希也とみく。素直になれない2人を繋ぐのは、小さな頃から続けてきた「愛してるゲーム」。相手を照れさせたら勝ちという他愛ないゲームに恋の結末は託された!?

©堂本裕貴/小学館

56. 正反対な男女コンビによる新感覚オカルト青春劇

コノシマルカ/小学館
『写らナイんです』(既刊8巻 続刊中 『週刊少年サンデー』連載中)

ホラー漫画なので普通に怖いんです。なのに爆笑させられて、最後はほっこりさせてくれる…そんな1粒で3度おいしい作品。ホラー苦手な方も安心して楽しめます。あと友達ができなくて悩んでいる方にもお勧めです!(三田たたみさん)

視えてはいけないものを引き寄せてしまう、超霊媒体質の“黒桐まこと”。そんな彼の世界が、オカルト部に情熱を捧げる“橘みちる”との出会いによって変わりだすーー!

©コノシマルカ/小学館

57. 半田の前に表れるのは自由奔放な島民ばかりで…!?

ヨシノサツキ/スクウェア・エニックス
『ばらかもん』(全19巻)

ドラマ・アニメ化もした全人類(特に九州長崎方面)オススメのハートフル島暮らし漫画! 世間知らずの都会人が田舎に来たらあるあるで笑いつつ、たくさんの思い出とともに皆が成長する様がうれしい、読み応えのある1作(hossyさん)

書道界の重鎮を殴ってしまった若き書道家・半田清舟は、罰として日本西端の島で一人暮らしをさせられることに! 慣れない田舎暮らしの洗礼を受けながら、半田は少しずつ成長していく。

©Satsuki Yoshino/SQUARE ENIX

58. 料理のできない3人のハートフル食育ドラマ

雨隠ギド/講談社
『甘々と稲妻』(全12巻)

とにかくつむぎちゃんがかわいい。犬塚先生やその教え子のことりちゃん、その他さまざまな登場人物に囲まれ、「料理」を通じて成長していくつむぎちゃんを見ていると心が温かくなるし幸福感でお腹もいっぱいになります(坂口雄也さん)

妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに。

©雨隠ギド/講談社

59. 煙草を通じて縮まる距離! ただし互いの正体は知らない…

地主/スクウェア・エニックス
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(既刊8巻 続刊中 『月刊ビッグガンガン』連載中)

社畜中年とスーパーの美人店員の絶妙な距離感が魅力。お互いに素性や本音を知らないことで発生する思い込みや誤解が、物語を味わい深くしてくれています。また、タバコを一緒に吸う=秘密の共有みたいなドキドキ感も◎(山田そよかぜさん)

社畜街道をひた走る佐々木の癒やしは、行きつけのスーパーで働く山田さんの接客と煙草だけ。ある夜、彼はスーパーを訪れるも、山田さんはおらず喫煙所も見つからず途方に暮れてしまう。

©Jinushi/SQUARE ENIX

60. ぼっち最高!と思っちゃう、至高の日常観察録

佐倉準/小学館
『湯神くんには友達がいない 』(全16巻)

何度読み返したかわからない。湯神くんとちひろの、なんでもない日常は永遠に見ていられる。ギリギリ恋愛にならない2人の関係性が最高。普通の野球漫画はあまり読まないけど、この作品に出てくる野球の試合は大好き(中村未来さん)

転校生・綿貫ちひろの隣の席の湯神くんは、野球部のエースでありながら野球部に溶け込んでおらず、クラスでもなんとなく浮いた存在。しかし彼は、いつだって一人を満喫していた。

©佐倉準/小学館
※2026年7月6日発売「GoodsPress」8・9月合併号96-107ページの記事をもとに構成しています

<文/GoodsPress編集部>

 

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