クラシカルな“ムーンフェイズ付き腕時計”に似合う服装の選び方

■腕時計をベースに服を選ぶときの考え方は「素材や色使い」

<プロフィール>
スタイリスト・宇田川雄一(うだがわ・ゆういち)/大学を卒業後、2008年アシスタントを経てフリーになる。Web、雑誌、広告、PV、ショートフィルム等で活動

▲カル・レイモン「Classic Pioneer Gold White」(3万3000円/税別)・フルカレンダー(月・日・曜日)・ムーンフェイズ搭載・5気圧(日常生活強化防水)・クォーツ(電池式)Miyota 6P00

ーーさて、宇田川さんよろしくお願い致します。この腕時計ですが、「クラシックへの回帰」をテーマにしたブランドで、ゴールドモデルに一目惚れしちゃったんです。でも普段、クラシカルな格好をすることもなくてですね…。

宇田川:最近はミニマルデザインのモデルが増えているので、珍しいですよね。確かに、服の合わせ方に悩むのもわかります。でも、ポイントを押さえるだけで逆にオシャレな着こなしアイテムとして活躍してくれると思いますよ。今回は「スーツ」「ジャケパン」「カジュアル」の3セットを考えてみました。

ーーおお!頼もしい。個人的にファッションは苦手でして(笑)。レクチャーいただけると助かります。ではさっそく、「ジャケパン」スタイルからお願いします。ラフ感を残しつつ、仕事やレストランみたいな場所にも行ける格好が知りたいです。

▼クラシカルかつ現代のトレンドをミックスしたエレガントなスタイル

ランバン コレクションのジャケット/10万8000円、スラックス/4万3200円(ジョイックスコーポレーション☎︎03-5213-2510)、オーラリーのシャツ/3万240円、フィルメランジェのTシャツ/1万2960円、ジャランスリヴァヤのローファー/3万4560円、ホワイトハウスコックスのベルト/1万8360円(バーニッシュ☎︎03-3468-0152)、BJ クラシックのメガネ/3万2400円(オプティカルテーラークレイドル青山店☎︎03-6418-0577)

■「ジャケパンスタイル」ポイント解説

宇田川:全体的にフレンチを意識した“エスプリ感”のあるスタイルです。時計に合わせてクラシカルな雰囲気を出すため、ズボンはタック入りのテーパードワイドパンツ。さらにローファーと金縁のメガネで、より時計が持つクラシック感を引き立てています。

シャツは明るめでストライプを入れることにより、今っぽさも取り入れています。以前は無地が全盛でしたたけど、少しレトロでクラシカルなシャツをカジュアルに取り入れるのが、最近のスタイルです。

足元はローファーに、少しリラックスした白いソックスを。最近は裸足などで色気を押すスタイルより、丈が長めで “ちゃんとしている感”を出す格好がおすすめです。

▲ジャケットはなくてもOK。ノータイなら丸襟のTシャツを入れるとOK。最近はVネックTシャツといった男の色気を感じさせるスタイルより、清潔感を重視する方が好まれやすいそう

ーーすごく大人っぽくて清潔感があります。金縁メガネが似合うかがポイントですね(笑)。はっきり言って自信ないけど。

宇田川:確かにハードルは高く思うかもしれませんが、思い切って身に着けてみると、意外に馴染むものですよ。オシャレは楽しむのがコツです!

ーーなるほど! では次に「カジュアル」スタイルをお願いします。

▼定番のアメトラに合わせると大人度がアップ

セプティズのシャツ/1万800円、バーンストーマーのチノパン/1万5984円、スマザーズアンドブランソンのキャップ/6912円、バロンズハンターのベルト/6912円、スプリングコートのスニーカー/1万800円、ベントレークラバッツのネクタイ/9180円(セプディズ☎︎03-5481-8651)、エフェクターのメガネ/3万1320円(オプティカルテーラークレイドル青山店☎03-6418-0577)

■「カジュアルスタイル」ポイント解説

宇田川:オーソドックスなアメトラ(アメリカントラッド)ですね。ネイビー系のシャツにチノパンと白スニーカーを組み合わせています。ポイントは、デニムのネクタイを締めてドレスアップしているところ。

大人っぽく、カジュアル過ぎないように見せられるし、キャップやメガネをプラスすることで、小奇麗さや清潔感も演出できます。

チノパンもタックなしで、比較的細めのシルエット。シャツはズボンにインして、リボンベルトをあえて見せたいところ。

▲「小物のいいところは、そこまでお金をかけなくても品を出せるところですね」

ーー普段、似たような格好をしていますが…ネクタイと小物のおかげで、全然オシャレ度が違う(衝撃)。でもキャップは本当に似合わないんですけど。

宇田川:マストではないので安心してください(笑)。ただ、ちょっといい小物を入れてあげると品が出るので、そういうところで大人らしさをアピールしましょう。

ーーノーキャップでもいいんだ! 安心しました。では最後に「スーツ」スタイルですね。

【次ページ】スーツは品格を上げるための素材や色使いにテクニックあり

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