地下格納庫の製作とサンダーバード3号のウェザリング【達人のプラモ術<サンダーバード3号&発射基地>】

■地下格納庫の製作

本キットには、劇中に登場するTB-3号地下格納庫を再現できるようになっています。スケールは1/350ということで、完成するとTB-3号と格納庫と併せて、高さ約30センチと見ごたえのあるサイズになります。これまでプラモデル的には地味な存在だったTB-3号が、ここにきて存在感を発揮といったところでしょうか。いや~良い時代になったもんです。

格納庫は5枚の壁面パネルを組み合わせて格納庫の下側部分を再現しているのですが、劇中の格納庫と比べて見ましたが、エッチングパーツ使った手すり等、細かい部分までよくディテールが再現されています。

で、このディテールを細かく塗り分けていくワケですが、マスキング→塗装→マスキングの繰り返し。これがなかなか大変(笑)。5枚のパネルを塗り分けるのに半日かかりました。見せ場でもあるのでここはきっちりと仕上げたいです。

床面と格納庫の上部分はパネルが印刷された厚紙製で、裏側にスチレンボードを張り付けて組み立てるのですが、そのままだといかにもチープな感じになってしまうので、とりあえずつや消しクリアーを塗装してリアルに見えるように質感を変えています。壁面も塗装後にスミ入れ塗料を使ってウェザリングを施しています。

▲格納庫の壁面は5枚のパネルを組み合わせて再現される。インスト(説明書)にはパネルのディテール細部の細かい塗装指示がなされている。仕上がるとかなりリアルな仕上がりとなる

▲パネルのディテールは、ほとんど一体成型されているのでマスキング→塗装→マスキングを繰り返して塗装していく

▲手間はかかるがリアルな仕上がりとなる

▲壁面の手すりがはエッチングパーツで再現

▲事前にプライマーで下地処理したのち、ホワイトで塗装して取り付ける

▲塗装が完了したパネルは、スミ入れ塗料(黒)を使いウェザリングを入れていく

▲完成した格納庫壁面下部分。中央壁面の『THUNDERBIRD3 LAUNCH BAY』は紙製のシールで再現されている

▲格納庫の床部分は印刷された厚紙なので質感がイマイチ。壁面部分と質感が合うようにつや消しクリアーを塗装している

 

■TB-3号の発進

発進指令を受けたアラン(TB-3パイロット)は、ラウンジに偽装された本部指令所のソファに座ったままTB-3号の格納庫のある地下へ降下。レールラインでソファごと3号に乗りこむ(3号の機体下部に乗りこみ用ハッチがある)。発進準備完了した時点で、島の端にあるラウンドハウスの中心部分から打ち上げられる。

なんでソファなんだ?とか、突っ込みどころは満載ですが、当時は3号のみならず各メカごとに異なる発進シークエンスがメチャメチャカッコ良かったんですよ。なので製作した格納庫を見るとニンマリしちゃいます。

▲仕上げた壁面パネルと3号を組み合わせてみた。かなり良い感じの仕上がりとなった

▲アオシマのサンダーバード秘密基地。小松崎茂画伯の迫力あるボックスアートでは、島右側のラウンドハウスから飛び出すTB-3号が描かれている。キットは残念ながら現在入手困難

次回は格納庫の完成を目指します。そしてキットにもう一味、リアルな仕上がりになるように改造を加えていきます。お楽しみに!

Thunderbirds TM and (c) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2020.Licensed by ITV Ventures Limited. All rights reserved.

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

【関連記事】

◆ブガッティが作った幻のエアレーサーの1/48スケールモデルを製作!【達人のプラモ術<ブガッティ100Pエアレーサー>】
◆舞台は1920年代!イタリアの双胴飛行艇を製作【達人のプラモ術<サボイア マルケッティ S.55>】
◆古典SF映画の傑作『地球最後の日』に登場する宇宙船を製作【達人のプラモ術<宇宙船アーク号>】

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする