【素朴なギモン】なぜカセットテープはまだ作られているのか?

現在のカセットテープのラインナップは「UR」(10分/20分/30分/46分/60分/90分)と「UL」(10分/60分/90分)の2種類。けっこう種類があることに驚きますが、いったい誰が、どんな用途で使っているのでしょうか?

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「シニア層がカラオケの練習用に使われることが多いようですね」(日立マクセル事業企画)

なるほど~。10分テープの片面は5分で、1曲を繰り返し聞く練習用にちょうどいい長さですね。操作的にも慣れ親しんだカセットテープが一番というわけですね。

また、カセットテープは「音が太い」などの意見もネットで見かけますし、音質へのこだわりで使っている人もいるようです。ほかにも理由があるのでしょうか?

「若いアーティストがカセットテープで新譜を出すケースもあるようです。決まった順番で曲を聴いてほしいという理由や、アナログならではの温かみに魅せられて使ってくださるようです」(事業企画)

そういえば、海外でもカセットテープで新曲をリリースする海外アーティストが増えていますね! CDだとパソコンに取り込んだ後は、パッケージはしまい込んでしまいがちですが、カセットテープはコピーしにくく、毎回パッケージを取り出すことになります。曲だけでなくパッケージアートも含めた作品全体の世界観を丸ごと感じて欲しいという思いが込められているのかもしれません。聴くたびにケースから出して再生ボタンを押して…というひと手間も、今では贅沢な時間の使い方なのかも?

それに、カセットテープはアナログ機械らしい見た目のかわいさもポイントが高い!巷でもカセットテープモチーフのTシャツやアクセサリーもよく見かけますね。

 

ピーク時は国内販売5億本!

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