世の中には忘れられない時計がある。その1本が「アナデジテンプ」だ

生きていると「あのとき買っておけば良かった」「あの頃お金がなくて変えなかったけど欲しかったな」など、いつまでも心に残り続けるアイテムがあるのではないでしょうか? その思いはふと思い出しては光り輝き続け、永遠に“憧れ”として記憶に残る…。そんなアイテムに巡り合えた人生は切なくも幸せだと思います。

そんなエモーショナルな気持ちにしてくれる腕時計のひとつ、シチズン「アナデジテンプ」。1980年代に登場した際はそのレトロフューチャーなデザインが注目され、普段腕時計をしない人でさえも虜にしてしまうほどの一大ブームとなりました。そのデザイン性の高さはさまざまな業界にファンを生み出し、ファッションブランドとも数多くコラボレーションを果たしています。

▲「JG2101-51H」(3万8500円)※500本限定

特に忘れられないのがヒステリックグラマーとのコラボ。オールブラックにところどころ赤を利かせた配色に加え、アナログの文字盤にはヒステリックグラマーならではのガールグラフィックが描かれており、非常にクールなファッションウオッチだったのを今でもよく覚えています。2000年代初頭、学生だったため金欠で買えずにいたのですが20年くらい経ってもあの輝きはなくなりません。それどころかもう新品で購入できないため、より一層憧れの気持ちは強くなる一方です。

▲「JG2103-56P」(4万700円)※400本限定

そんな思い入れのある腕時計が、シチズンコレクション「RECORD LABEL Metallic ANA-DIGI TEMP」としてこの度登場しました。ああ、あの頃はシチズンコレクションというブランド名ではなくシチズンとして販売されていたな、「レコードレーベル」というシリーズもシチズンから生まれるなんて予想もしなかったな、など青春時代と現在の社会をつい比べてしまうような何とも懐かしいような、時がそれだけ経ってしまったのだという切ないような気持ちになります。

【次ページ】デザインと機能が高次元で融合

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