見た目はスタイリッシュ! だけどタフな機械式ダイバーズがイケてる理由

海中や登山など、あらゆる過酷な状況においても正確な時を刻み続ける「ダイバーズウォッチ」。さまざまな冒険家から、近年ではビジネスシーンにおいても信頼の置ける相棒として選ばれることが多い人気のカテゴリです。

一般的には、その信頼性に比例してデザインがゴツくなりがちという側面はありますが、機能性を追い求めるものですから、仕方ない部分もあります。

そこで今回紹介するのが、一見してダイバーズとは思えない美しさを兼ね備えた米国発の時計ブランド・ボールウォッチによる新作「エンジニアマスター ダイバー クロノメーター」の魅力に迫ります。

■デザインの美しさとは裏腹に強力なタフネス仕様

▲「エンジニアマスター ダイバー クロノメーター」(35万2000円/カラーはブラックとブルーダイヤルの2種類/各色世界限定1000本)

1891年、ボールウォッチは鉄道用の時計として開発されました。現在はスイスに本拠地を移しながらも、当時の鉄道員たちの過酷な労働環境下においても視認性に優れ、安全に使用できる腕時計を作り続ける、というブランドコンセプトは変わりません。

その特徴としては、まず「堅牢」であること。新たに登場する「エンジニアマスター ダイバー クロノメーター」もこれまでのボールウォッチらしく、高い耐衝撃性を備えており、5000Gsに準拠。なかなか数値だけではピンと来ませんが、その目安として「高さ1.0mから自由落下にて木の床に落とした時に受ける衝撃と同等の衝撃テストをクリア」していることを示しています。

さまざまな時計メーカーがあるなか、耐衝撃性を数値で提示すること自体が少なく、その自信のほどがうかがえます。ケースとブレスレット素材にも通常のステンレスより腐食性、耐食性に316Lステンレススティールを採用するほか、約140kgもの荷重に耐える両開き式バックル、300m防水性能など、アウトドア好きの腕にもぴったりハマること間違いなしなハイスペックモデルです。

▲ブルー/ブラックともにダイヤルはサンレイ仕上げ

また、これだけのタフ仕様にも関わらずエレガントな印象を受ける仕上げの美しさにも注目です。ベゼルやケース側面、ブレスレットの中ゴマだけにポリッシュ仕上げを施すことで、スタイリッシュなヘアラインを演出。

艶やかな光の反射をいつも腕元に感じられ、所有感を満たせる意匠となっています。そこで気になるのが2時と4時位置にあるふたつのリューズ。実はこの「エンジニアマスター ダイバー クロノメーター」は、ダイビングスケール付内転式インナーベゼルになっており、水中でも操作可能な新しいロック機構を装備。押し込みながら回したときにだけインナーリングが回転します。

この安全装置のおかげでインナーベゼルの誤作動を防いでいるほか、デザイン的にもケースとの一体感を実現でき見た目にも美しいというわけ。さらにケース径は42mmと少し大ぶりな部類に入りますが、シリーズ第4世代となる本機は厚みを1mmスリム化することで13,5mm厚を実現。シャツやスーツでの着用にも邪魔にならず、まさにオールラウンドモデルとして活躍できるポテンシャルを持っています。

■現代を生き抜くのにふさわしい高機能さ

さらにビジネス的な要素でいえば、現代はスマホやタブレットを中心としたデジタルガジェットだらけ。機械式時計の天敵である「磁性」を帯びたアイテムに日々囲まれています。磁気帯びした時計は専用の器具でないと磁気抜きができないため、なるべく気を使う必要があります。

しかし「エンジニアマスター ダイバー クロノメーター」は、ムーブメントを囲むミューメタル製のインナーケースを内蔵することで80,000A/m(およそ1000ガウス相当)という強力な磁気耐性を獲得。現代を生きるビジネスパーソンには必須の機能ともいえます。

またダイヤル下部には「Chronometer」の印字がされており、これはスイス「C.O.S.C.認定クロノメーター」のムーブメントを搭載していることの証。15日間の平均日差-4秒~+6秒以内という高精度さを誇ります。

*  *  *

筆者もボールウォッチを所有していますが、やはりうれしいのは全てのモデルに搭載された「自発光マイクロ・ガスライト」。蓄光するルミブライトとは違い、自発光するインデックスや針はあらゆる状況においても時間が読めない、ということがありません。しかも10年以上に渡り発光するという頼もしさも最高。

「スマホがあるから時計はいらない」

いやいや、夜釣りの最中にスマホをいちいち出して時間を確認する方が手間だし、濡らしたく場面も多いでしょう。

ほかにもキャンプ、天体観測、ナイトドライブなど、夜間や暗闇でのアクティビティで大活してくれますし、ブラックライトに照らされると輝きを増すためクラブやカラオケ店などで注目されることも。

ダイバーズウォッチだけどダイバーだけのものじゃない、現代を生きる人のためのハイスペック機。仕事も遊びも両立させたいイケてる大人のタイムピースになりそうです。

>> ボールウォッチ「エンジニアマスター ダイバー クロノメーター」

<取材・文/三宅隆>

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