週末の朝、少し早起きして体を動かすだけで、1日がいつもより充実して感じられる。軽くジョギングをしたり、人の少ない山道を歩いてみたり。そんな“小さな非日常”に付き合ってくれるスマートウォッチがあると、行動の自由度がぐっと広がる。
なかでも、HUAWEI(ファーウェイ)の「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」は、スマートな見た目と頼れる中身をあわせ持った1本。スマートウォッチとしての使い勝手はもちろん、それ以上に“道具としての信頼感”を備えているのが特長だ。そこで今回は、このモデルを実際にフィールドへ持ち出し、その実力を検証してみよう。
■見た目はスマート、でも中身は“ガチ”。それがファーウェイの「FIT 4 Pro」だ
さて、ここからは本作の特徴を、3つのポイントに分けて紹介していこう。スマートウォッチに求める条件は人によってさまざまだが、本作は機能性・使いやすさ・外観のバランスにおいて、確かな完成度を備えていることがわかるはずだ。
【ポイント1】薄くて軽い、上質素材で仕上げたストレスフリーな着け心地

▲カラー:写真のグリーン(3万9380円)のほか、フルオロエラストマーベルトのブラック(3万7180円)、ブルー(3万7180円)の3色展開、バッテリー持続時間:最大10日間(フル充電時)
「FIT 4 Pro」の魅力のひとつが、その軽やかな着け心地だ。厚さ約9.3mm、重さ約30.4gという薄型・軽量設計に加えて、ベゼルには軽量かつ耐食性に優れたチタンを、風防にはキズに強いサファイアガラスを採用している。
素材そのものがもつ機能美と高級感を活かした設計は、腕に自然と馴染む仕上がり。こうした細部へのこだわりが、毎日身につけたくなる理由につながっているのだ。
【ポイント2】登山やゴルフ、ダイビングなど幅広いアクティビティに対応
また、本モデルは登山やトレイルランニング、ゴルフ、フリーダイビングなどに対応する、20種類以上の“プロフェッショナルワークアウトモード”を備え、カスタムモードも合わせれば、なんと対応アクティビティは100種以上にのぼる。
たとえば登山では、等高線付き地図や高度計測といったルート判断に欠かせない機能を搭載。デュアルバンドGPSによって、山間部でも安定した位置情報の取得が可能だ。
そのほか、ゴルフではスイング分析や日本の99%以上のゴルフ場に対応するコースナビゲーションなど、プレイ精度を高めるためのサポート機能が充実。もはや、スマートウォッチという枠を超えた“本格ギア”として頼れる存在といっても過言ではないだろう。
【ポイント3】心電図測定やストレスチェックで、日々の健康管理をしっかり支える
スポーツ時だけでなく、日々の体調管理にも頼れる存在。心拍、ストレス、睡眠、血中酸素などの基本的な数値はもちろん、国内で「プログラム医療機器承認」を取得した心電図(ECG)測定にも対応している。
使い方はシンプルで、指先で30秒触れるだけ。心拍リズムの乱れや動脈硬化リスクの目安がわかり、体調の変化にいち早く気づくための手助けとなる。
ふだんの生活の中で、自分のコンディションを“見える化”してくれるツールとして、日常にしっかりと根付く一台である。
■自然の中で検証。「FIT 4 Pro」はどこまで頼れる?
素材や薄さ、対応するアクティビティ、ヘルスケアの精度など、「FIT 4 Pro」は、スペックを見ただけでも相当な実力を秘めたスマートウォッチだとわかる。
ただ、いくら数値が優れていても、それだけで“いい道具”とは言い切れない。実際の使用感や操作性、自然の中でどれだけ頼れるかは、やはり試してみないとわからないからだ。
そこで今回は、トレイルランニングを通じて、本モデルの実力をチェックしてみることにした。山道を走ると聞くとやや構えてしまうかもしれないが、初心者でも走れる整備されたコースなら、無理なく楽しめる。まずは、山を走る前に欠かせない“準備”からスタートだ。
ジャケット 5万5000円、パンツ 2万4200円、ヘッドバンド 6600円/すべてフーディニ(フルマークス)、バックパック 3万1900円/ノローナ(フルマークス)、その他すべてスタイリスト私物
▼走り出す前に。初めてのトレランこそ、“スマートな準備”が心強い
先述の通り、本モデルには多様なアクティビティに対応した専用モードが用意されている。
今回検証する“トレイルランニングモード”では、心拍数やペース、高度といった、体や環境データをリアルタイムで確認しながら走行できるのが特長だ。モードを選ぶだけで基本的な計測がすぐに始まり、画面の指示に従っていけば準備もスムーズ。スマートウォッチに不慣れな人でも、戸惑うことなく扱えるはずだ。
また、事前に「HUAWEI ヘルスケア」アプリでオフラインマップをダウンロードしておけば、山中でもスマホを取り出すことなく、ウォッチ上でカラーマップを確認できる。
なお、登山アプリ「YAMAP」や「YamaReco」などで作成した※ルートデータをウォッチに取り込んでおけば、地図上にそのルートが表示され、現在地や進行方向とあわせて確認することが可能だ。
いずれにせよ、分岐が多い登山道でも、スマートフォンを取り出さずにウォッチだけで判断できるのは心強い。初心者にとっても、こうした“準備のしやすさ”は、大きな安心感につながる。
※写真は「YAMAP」のルートデータ(有料)を使用
▼実際に走ってみた。自然の中でもブレない“使い勝手”
実際に山道を走ってみると、ロードとはまったく別物だった。足元のコンディションは刻一刻と変わり、登り下りの高低差も想像以上。自然の中でのアクティビティには、集中力と瞬時の判断力が求められる場面が意外と多い。
そんな状況でも、手元で必要な情報がすぐに確認できたことで、行動に余裕が生まれた。現在地や標高、ルート情報がリアルタイムで表示され、操作に迷うこともない。気持ちの面でも焦ることなく、次に何をすればいいかを落ち着いて判断できた。
とりわけ印象的だったのは、視認性の高さだ。“最大輝度3000ニト”という、スマートウォッチの中でも屈指の明るさを誇るディスプレイのおかげで、強い日差しの下でも画面はしっかり明るく、どんな姿勢からでも情報がはっきり読み取れる。
とはいえ、走りに夢中になっていると、気づかないうちにルートを外れてしまうこともあるだろう。そんな場面でも、あらかじめ登録したコースから一定距離外れると、ウォッチが振動してアラートを出してくれる仕組みになっている。
手元でマップを確認すれば、現在地とルートとの差が一目でわかり、その場で正しい方向へ戻るのもたやすい。たとえ初めて訪れた場所であっても、自分の位置を常に把握できるのは心強く、分岐の多い山道でも落ち着いて進めるだろう。
ゴールまでもうひといき。足も息も重くなる登り坂の終盤は、気力を保つうえでも「今どこまで来たか」「あとどれくらいか」が把握できると、気持ちがグッと楽になる。
本モデルは、現在地の標高や合計の上昇距離といった体にかかる負荷のほか、到着予定時刻や残りの距離・時間といった“目標地点”までの情報も、画面をスライドするだけでチェックできる。
こうした指標が目に入るだけで、「あと少しなら頑張れそう」と自然と思えてくる。ラストスパートのペース配分を考えるうえでも、頼れる判断材料となるだろう。
登りきった達成感と、ひんやりとした空気の心地よさ。ベンチに腰を下ろして水分補給をするひとときは、走った距離以上の充実感を与えてくれる。
とはいえ、トレイルランニングはここで終わりではない。下山までがアクティビティの一部。気を抜かず、足元に注意しながら最後まで楽しみたい。
無事に下山し、手元を確認すると、走行距離や消費カロリー、心拍数、標高の変化まで、しっかりと数値として記録されていた。
その場の体感だけでなく、こうして具体的なデータで振り返ることで、今回のアクティビティがどれだけ充実していたかが、より明確に見えてくる。数字のひとつひとつに、「あの登りはきつかったな」「ここでペースが上がったな」といった記憶が自然と重なる。
走るだけで終わらない、“あとからもう一度楽しめる”という点も、スマートウォッチを使うアクティビティの大きな魅力だ。
▼走るときだけじゃない。日常にも自然に馴染む、もうひとつの“顔”
スポーツウォッチらしい機能を備えながらも、素材感やデザインは、いかにも“アクティブ用”といった佇まいではない。そのため、ジャケットスタイルのようなきれいめな服装にも、違和感なく自然と馴染んでくれる。
さらに、ウォッチフェイスは自由にカスタマイズ可能。ミニマルな表示から、実用的な情報重視のレイアウトまでさまざまなデザインを選べるので、シーンや気分に合わせた使い分けができるのも楽しい。
ジャケット 2万7500円、インナー 1万450円/ともにナンガ
【ちなみに】よりカジュアルに使いたいなら「FIT 4」という選択肢もアリ

▲カラー:写真のブラック(2万3980円)のほか、パープル(2万3980円)、ホワイト(2万3980円)、ナイロンベルトのグレー(2万5080円)の4色展開、バッテリー持続時間:最大10日間(フル充電時)
高機能な「FIT 4 Pro」に対して、もう少しシンプルで気軽に使いたいという人には、「FIT 4」もおすすめだ。
ゴルフナビや等高線入りのマップ表示、心電図測定といった一部の機能は非搭載だが、それ以外の主要機能はしっかり備えており、「これで十分」と感じる人も多いはず。スマートウォッチ初心者にとっては、入り口として最適なモデルといえるだろう。
■走って、測って、整える。ファーウェイの「FIT 4 Pro」は毎日に寄り添う本格ギアだ
改めて振り返ってみると、「FIT 4 Pro」はアクティビティ中の心強い相棒であるだけでなく、日常の健康管理まで支えてくれるスマートウォッチだった。
登山やランニングなど多彩な運動に対応しつつ、心電図測定や睡眠・ストレスの記録まで幅広くこなすその機能性は、まさに“測って、整える”道具として信頼できる。それでいて、装いになじむデザインとカスタマイズ性もあり、シーンを問わず自然に使い続けられるのがうれしい。
スポーツを習慣にしている人も、これから始めたい人も。毎日に寄り添ってくれる一本を探しているなら、有力な選択肢になるはずだ。
タンクトップ 1万1000円/フーディニ(ノローナ)、その他スタイリスト私物
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■ファーウェイの「FIT 4 Pro」を使ったトレイルランニングイベントを開催!
2025年6月8日(日)、京王線・高尾山口駅そばの「Mt. TAKAO BASE CAMP」にて、『月刊グッズプレス』主催のトレイルランニング体験イベントを開催。当日は、参加者全員が「FIT 4 Pro」を装着してトレイルコースを実際に走りながら、講師によるレクチャーやランチ付きの実践プログラムを体験できる。
初めてのトレランでも安心して楽しめる内容なので、「興味はあるけど難しそう…」と感じている人にこそ、ぜひ参加してほしい!
【応募要項】
「Alpen TOKYO」またはアルペン公式オンラインストアで税込5000円以上ご購入いただいた方の中から、先着15名様をご招待。応募には、レシート記載の「お問い合わせ番号」または納品書記載の「受注番号」の入力が必要です。
詳しくは特設ページをご覧ください。
>> HUAWEI「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」(Amazonリンク)
<取材・文/若澤創 モデル/照屋和輝 写真/村本祥一 スタイリング/近澤一雅 ヘアメイク/浅山ジャスミン莉奈>