レクサス新型「LS」が日本初お披露目!目指すは“初代の衝撃を超える”クルマ

「数々の試行錯誤を経て、ようやくこれからのブランドを体現するレクサスができました」と自信をうかがわせるのは、新型LS日本初お披露目の場で登壇したレクサスインターナショナルの澤良宏プレジデント。開発の始まりは「初代の衝撃を超えるクルマを」という豊田章男社長の指示だったといいます。

レクサスのブランドデザインを統括し、マスタードライバーも務める豊田社長の同ブランドへの思い入れは、人一倍。新型LSの開発においても、細部に渡るまで徹底的にチェックしたのだそうです。

「豊田社長は自ら試乗し、何度となくダメ出しをしました。新型がカタチになった今も、『これならいいね』とはいいますが、『これで完成』とは絶対にいいません。それでも、我々ができることのすべてを、新しいLSには込めました」(澤プレジデント)。LSがレクサスにとっていかに大切なモデルであるのかが伝わってくるエピソードです。

続いて登壇した新型LSのチーフエンジニア・旭利雄氏は、デザインでは「フラッグシップとしての威厳と色気のあるしなやかさにこだわった」と語ります。重心の低いレクサス独自の“GA-Lプラットフォーム”の採用と、6ライトキャビンのスポーツクーペ風デザインが、流麗なプロポーションを実現しています。

最近のレクサスのアイコンともなっている“スピンドルグリル”も新規にデザイン。エンブレムから放射状に広がる格子状のデザインが、フロントマスクの迫力を強めています。

一方、インテリアでまず目につくのは、水平基調のインストルメントパネル。厚みのあるコンソールやアームレストと相まって、包み込まれるような空間を演出しています。

加えてシートは、ホールド感の高いバケット調。走りへの配慮も忘れてはいません。

パフォーマンスも妥協がありません。初代LSから受け継がれてきた乗り心地、静粛性、なめらかな走りといった快適性に加え、新型ではエモーショナルな走りへのこだわりが貫かれています。その要となるパワートレーンは、高速燃焼、高効率ターボなどの先進技術を駆使し、420馬力以上を発生する新しい3.5リッターV6ツインターボエンジン。応答性を高めた新開発の10速ダイレクトシフトATと組み合わせることで、V8エンジン車をしのぐ気持ちのいい加速を実現しているといいます。

またハイブリッドモデルでは、よりエレガントな走りを追求した3.5リッターV6マルチステージハイブリッドを搭載し、より穏やかでなめらかな加速フィーリングを目指しています。

【次ページ】“交通事故ゼロ”社会を切り開くレクサス自慢の先進技術

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