ところが、寒い冬には布団を干すタイミングが少なくなります。人間の寝汗は1晩でコップ1杯分。乾燥を怠った布団は、冬だろうとおかまいなしに湿ったり、臭ったり、寝室の魔物へと変貌します。
■冬にもあるダニ問題
もうひとつ、お布団と健康にまつわる大問題と言えば、気管支ぜんそくやアレルギー性疾患の原因となることもある「ダニ」。
従来は梅雨や夏のお悩みだったダニ問題ですが、実は冬でも油断はできません。気密性のいい最近の住宅で、暖房や加湿器によって超快適に保たれた環境は、もちろんダニにとってもぬくぬく極楽。年中繁殖しているのがイマドキのダニ事情なのだとか。恐ろしい！
■干せない布団・ダニ問題・でも寒い！ そんな季節は……
寒いのはイヤだけど、ダニも困るし、でも布団を干すのは大変！ そんな冬の堂々巡り。
ふとん用掃除機もいろいろ出ていますが、今回は「暖かく眠りたい」を最優先に探しました。ダニを退治でき、しかも暖かいふとんで眠れるという「ふとん暖め乾燥機」を試してみることにしました。
「パナソニック マットなしタイプ ふとん暖め乾燥機 FD-F06X1」です。デザインやボタンの並びはあくまでもシンプルで、日本語表示に安心感があります。
■5分で足もとがぽかぽか
このFD-F06X1の魅力のひとつはさまざまな用途に対応しているところです。まずは足元の冷えを解消してくれる「5分でぽかぽか」を試しました。
使い方はいたって簡単。後ろの扉を開いてコードを取り出し、電源につなげます。
上部の取っ手を持ち上げると、パカっと出て来るノズル。あとは適当……いえ、感覚的にズボッと布団に差し込みました。
「冬」のボタンを押し、「足もと（5分）」のモードを選択します。ここまで5秒！
ノズルから温風が出ている音を聞きながら5分待ち、足を入れると、もうぽっかぽかです。冬に足先が冷えて眠れない女性にはぴったりだと感じました。
■ダニ対策に脱臭も！
嬉しいのはダニ対策の機能もあるということ。
ふとんに差し込み、冬のボタンで「ダニ（90分）」を選んで待つだけ（90分×４でふとん両面が完了）。
50度以上の温風がダニを退治してくれるそうです。例えば休日の昼間に作動させ、その後にダニの死がい・フンを掃除機で吸い取れば完璧です。時間はかかるけど、外に干せない季節には助かりますね。
ふとんを暖めると、見た目にもそこはかとなくふんわりしている様子。あんまり気持ち良さそうなので、頭を突っ込んでみました。ふわふわあたたか、いいニオイ！ まさに干したてお布団です。
この「いいニオイ」の秘密は、水に包まれた微粒子イオン「ナノイー」の機能。ふとん脱臭効果も期待できるのが、このFD-F06X1君です。どこまでデキる子なんだ！
世の奥様方が嘆く「ダンナの枕カバー臭」にも使えそうです。
■使い勝手はいかが？
暖め・乾燥・ダニ対策・脱臭と八面六臂の大活躍を魅せてくれたFD-F06X1君。使い勝手も気になるところですよね。
まず筆者が驚いたのは「軽さ」です。
重量は約3.3キロ。片手で簡単に持ち運べるので、家族の多いお家でも安心。なにせ「5分で足もとぽかぽか」ですから、寝る前に家族みんなで回し使いなんかもできちゃいます。
コードの長さはこれくらい。結構長い。
本体からノズルの根元までも約80センチあるので、コンセントとベッドが遠くても安心です。
セッティングの感覚は、本当にスムーズ。ホースが付いている家電って、セッティングとホース収納に手間取りそうなイメージがありましたが、全然違いました。
蛇腹のホースが自在に動き、伸ばすのもしまうのもストレスを感じません。「レスポンス最高ホース」と筆者は勝手に名付けました。
■夏も安心、衣類もイケる！
ここまで何でもイケると、書くことがたくさんあって大変だ！ と思うほど、いろいろできるFD-F06X1君。まだまだありました。
「夏」ボタンを押せば、ご想像のとおり、夏仕様のふとん乾燥モードに入ります。乾燥後に送風が行われ、熱気を取り去った爽やかなふとんで眠ることができます。
ちょっとした衣類の乾燥も。ノズルを本体に収納したまま稼働すると、送風口から温風が出て、床に並べた小物衣類を乾かしてくれます。ちょっと濡れてしまった靴などにも便利に使えそうです。
■使ってみた感想は？
実際に使ってみて感じたのは「冬の眠りの質を良くしてくれそう」ということです。
ふとんの暖かさも、寝具が清潔でダニを退治してくれる安心感も。FD-F06X1君がくれるさまざまな要素が、心地よい眠気をもたらしてくれました。
というわけで、私は寝ます。皆さんも冬こそ寝具を清潔かつ暖かく保ち、良い睡眠をとって下さいね！
（文／くぼきひろこ）
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