話題のスマートディスプレイ 最も使いやすいのはどれ?

■フレキシブルに使える「Amazon Echo Show 5」はコスパ◎

「Amazon Echo Show 5」(9980円)は、Amazon Alexaに対応するスマートディスプレイで、5.5インチのディスプレイを搭載しています。Amazonは10.1インチのディスプレイを搭載する「Echo Show」(2万7980円)と、2.5インチの円形ディスプレイを搭載する「Echo Spot」(1万4980円 → セールで7980円)という製品もリリースしていますが、Echo Show 5は、サイズとしては、その中間に位置づけられます。

▲左がEcho Show 5で、右がEcho Spot

▲Echo Show 5にはAmazonアカウントを用いてビデオ通話をできる機能がある。使わない場合は、上部右にあるスイッチで、ディスプレイの右上のあるカメラのレンズを物理的に隠せる

▲背面には電源のほかに、microUSBとイヤホンジャックを装備

実は昨年の夏からEcho Spotを使っているのですが、Echo Show 5も機能は同等のようです。Echo Show 5のほうが画面が大きく、安いので、お買い得と言っていいでしょう。

Echo Show 5のいいところは、まず、設定が簡単なこと。画面のないAlexaデバイスでは、スマホにインストールしたアプリを用いて設定する必要があります。Googleアシスタント搭載デバイスでは画面があってもスマホでの設定が必要です。つまり、Echo Show 5はスマホがなくても、Wi-Fiに接続できれば設定して使えるんです。自分用ではなく、家族のために購入した場合にもスムーズに設定できますし、万が一、動作不良が生じた場合のリセット操作なども簡単に行えます。

サイズは148×86×73mmで、重さは約410g。横長の画面は、大画面スマホと同等ですが、ベゼルが太いので、スマホよりもひと回り大きく感じます。後ろに長いデザインで、メッシュ状の外装が施されています。一見、そこから音が響くように思いがちですが、音はディスプレイの下から前方に響きます。しかも、かなり迫力のある音量・音質で、音楽を楽しみたい人も満足できそうです。

Amazonプライムの会員が追加料金なしで聴ける「Prime Music」を聴いてみたところ、なんと歌詞が表示されました。これは、Googleデバイスにはない、Alexaのアドバンテージと言っていいでしょう。なお、歌詞表示には対応しませんが、Apple MusicやSpotifyも再生できます。

▲Prime Musicを再生すると、楽曲によっては歌詞が表示される

最新のニュースを動画で見たり、「Prime Video」を観たりすることも可能。「YouTube」には対応していませんが、ブラウザでYouTubeにアクセスして再生することはできました。円形ディスプレイの「Echo Spot」では、動画や写真を表示すると一部が隠れてしまうため、ニュースのテロップ表示がフレームアウトするなど、ストレスを感じることがあります。一方、Echo Show 5は、横長の画面(960×480ドット)に切れることなく表示されます。

▲テレビさながらに最新ニュースの動画を見ることも

▲ウェブブラウザを搭載し、タッチ操作でウェブサイトを検索・閲覧できる

Alexaは2500以上の「スキル」を利用できることもメリット。スキルとは、スマホにおけるアプリのようなもので、自分が使いたいものを有効化して、声で起動できるようになります。スマホにインストールしたアプリでも設定できますが、Echo Show 5では画面をタッチして検索でき、「Alexa、〜を教えて」などと話しかけた時に、利用すると便利なスキルを教えてくれたりもします。

▲画面表示に対応するスキルをタッチ操作で探せる

▲スマート家電のコントロールも可能

Echo Show 5は、いまスマートディスプレイに求められる機能をほぼ網羅しているデバイスと言ってもいいでしょう。9980円は安いと思います。

 

【次ページ】「Google Nest Hub」の便利機能とは

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