「ミウラSVR」も来た!ランボルギーニの人気イベントで見つけた9台の名車+α

■日本で始まったランボルギーニ・デイが今では世界に広まる

貴重な往年の名車に加え、ランボルギーニ・デイ・ジャパン2019の会場には、注目のニューモデルも複数展示。アジアパシフィック地区では初公開となる限定車「アヴェンタドールSVJ63ロードスター」や、伝統芸能の歌舞伎にインスピレーションを得た日本専用の限定車「アヴェンタドールSVJロードスターJP63」、「ウラカンEVOスパイダーJP63」などが世界で初めて披露された。

また、これら限定車をお披露目するために、モチーフとなった歌舞伎とのコラボレーションイベントが実現。歌舞伎役者の片岡愛之助さんが獅子を演じ、観客たちを歓喜させていた。

このように、ランボルギーニ・デイ・ジャパンは、同ブランドにとって年に1度の大きなイベントだ。しかも、CEOであるドメニカリ氏が毎回来日し、参加していることを見ると、ランボルギーニが日本市場をいかに重要視しているかがうかがえる。

先頃発表された2019年のランボルギーニの世界販売台数は、過去最高の8205台。2018年は5750台だったから、一気に2500台ほどを上積みしたことになる。しかも9年連続で前年を上回るなど、セールスはまさに右肩上がりの状態なのだ。

もちろん、日本での販売も絶好調。2019年は641台を販売し、世界で4番目の市場規模を誇る。ランボルギーニの2011年の日本向け登録台数は99台に過ぎなかったというから、その成長ぶりは目覚ましい。

重要なマーケットのユーザーを大切にしたいという、ランボルギーニのサービス精神といってしまえばそれまでだが、CEOのドメニカリ氏自身が長年、自動車ビジネスでスキルを磨いてきた人物だけに、クルマへの思いも強いようだ。毎年、イベント終了後には、「日本のオーナーたちの情熱に触れることができてうれしかった」と、感激している様子。以前には、帰国後に行われたランボルギーニの取締役会で30分もの時間を割き、熱心に日本でのイベントの盛り上がりぶりをレポートしたこともあるというから、ひとりの自動車人として、ランボルギーニ・デイ・ジャパンの盛況ぶりが素直にうれしいのだろう。

そしてランボルギーニは、そうした感動を他の多くの地域でも共有したいと、日本で始まったランボルギーニ・デイを、今では世界各地で開催するようになった。日本のファンの熱意が、ランボルギーニというスーパーカーブランドを突き動かしたのだ。世界、そして日本での成功の秘密は、ランボルギーニの巧みな商品戦略だけでなく、ブランドとオーナーとの相思相愛の関係が支えているといっても過言ではない。

(文/大音安弘 写真/大音安弘、ランボルギーニ・ジャパン)


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