使ってわかった「Google Pixel Watch」を買うべき5つの理由

【理由5】スマホがなくても通話ができる!

Wi-Fiモデルと4G LTEモデルがあることは先述しましたが、4G LTEモデルでは、スマホと接続していない状態でもPixel Watch単体で通話・通信ができます。それには、通信事業者が提供するスマホと同じ番号が使えるプランへの加入が必要で、auの「ナンバーシェア」(月額385円)とソフトバンクの「ウェアラブルデバイスモバイル通信サービス」(月額385円)が対応しています。

筆者はauの「ナンバーシェア」に加入しました。同プランには「Google Pixel Watch」アプリの「モバイルネットワーク」から申し込むことができ、申し込みが完了するとすぐに使える状態になりました。おそらくソフトバンクの「ウェアラブルデバイスモバイル通信サービス」でも同じ手順だと思われます。

▲Pixel Watchの初期設定の過程で「ナンバーシェア」についての説明画面が表示された。そこで加入しなくても、「Google Pixel Watch」アプリからいつでも申し込める

▲加入手続きが完了すると、Pixel WatchのeSIMが有効になり、利用を始められる

「ナンバーシェア」に加入した場合にPixel Watch単体で使えることが確認できたのは、「電話」「Googleアシスタント」「天気情報」「Google Pay」での決済、「YouTube Music」のストリーミング再生。Pixel WatchにはGPSが搭載されていますが、「Googleマップ」の利用にはスマホとの接続が求められました。

▲スマホから離れて、モバイル通信が有効になると、クイック設定の画面に「4G」と表示される

▲かかってきた電話に応答するだけでなく、Pixel Watchからも発信できる

▲「YouTube Music」は、Bluetoothで接続したイヤホンで聴く仕組み

例えば、ランニングやウォーキングに出かける際に、スマホを持っていなくても、ワイヤレスイヤホンで「YouTube Music」の音楽を聴けて、かかってきた電話に応答でき、コンビニで「Suica」で買い物をできるわけです。ウォーキングならスマホを持ち歩いても、さほど邪魔はならないでしょうが、本気で走るランナーにとってはスマホを持たなくて済むことは大きなメリットになるでしょう。

普段運動をしない人にとっても、4G LTEモデルが重宝する場面はありそうです。外出時にスマホの電池が切れてしまっても、Pixel Watchの4G LTEモデルがあれば、大事な電話に出られます。家を出るときにスマホや財布を忘れても、4G LTEモデルがあれば、電話で連絡が取れて、Suicaで電車に乗れたり、買い物ができたりするので安心です。

 

■強いて不満点を挙げるとすれば…

Google Pixel Watchは、スマートウォッチに欠かせないと思われる機能は、ほぼ漏れなく備えています。Android向けのウォッチでは、まだ決済サービスに対応している機種は少ないので、それも大きなメリットと言えるでしょう。

筆者が唯一、気になったのは電池持ち。Pixel Watchのバッテリー駆動時間は最大24時間。Apple Watch(主要モデルのバッテリー駆動時間は最大18時間)よりは長いのですが、それでも充電は毎日しなければなりません。

▲同梱の充電台が付いたUSB-Cケーブルを用いて充電する。約30分で50%、約80分で100%の充電が可能

Androidスマホで使えるスマートウォッチの中には、より長い時間使える機種があります。電池が2週間以上持つことをアピールしているモデルもあります。電池持ちを重視する人は、他のモデルも検討することをおすすめします。

>> Google Pixel Watch

 

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

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