5万円以下で買える「チューナーレス4Kテレビ」の気になる画質とゲーム時の遅延を比較チェック!

■YouTube画質、4K/HDR画質、視野角、ゲーム遅延を検証

今や視聴ソースのスタンダードとなっているYouTubeを視聴してみましょう。

5機種のすべての内蔵YouTubeアプリでアクセスし、画質が安定した状態で一時停止して画面を撮影。表示したのは、僕のYouTubeチャンネル「オリチャンネル」の動画で、1080/30p/SDR制作の一般的な設定で収録したものです。

▲照度計を画面に密着させた簡易測定で画面の明るさもチェック。測定にはテストパターンを使用

なお、映像モードは原則として出荷時の初期設定が基準。ただし、明るさセンサーを搭載しているハイセンス、及び参考機種のレグザ有機ELは、撮影時に正しい動作を得られなかったため手動で明るさを最大に上げて撮影・測定しています。

▲左下から反時計周りにドンキ、ゲオ(WIS)、イオン(ORION)、ハイセンス、エディオン(TCL)。左上は参考用のREGZAの65V型有機ELテレビ

そして、チューナーレステレビ4機種+スマートテレビ1機種を一気に撮影し、チェックした画質は以下のとおりです。

▼ドンキ「TSM-5001U4K」
YouTube画質:△
明るさ:288
画面全体が白く若干赤寄りで色が不正確。顔のディティールや立体感の再現もやや弱い

▼ゲオ「AX-MSK50」
YouTube画質:◯
明るさ:311
画面が明るく見栄えは良い。ただ人肌がややオレンジ寄りで全体的に鮮やか過ぎる所が気になる

▼イオン「AEUD-50D」
YouTube画質:◎
明るさ:334
色は若干鮮やか寄りだが肌のバランスも良く、明るさもキープ。顔の立体感の再現も適切

▼エディオン「43P63E」
YouTube画質:◎
明るさ:334
見た目の明るさと共に、全体的な色バランスの整い方が優秀。立体感の再現もハイセンスに次いで良い

▼ハイセンス「43A6H」
YouTube画質:◎
明るさ:161
他機種より画面は暗く地味。だが赤や青の色再現は最も本物に近い。服や顔の立体感はトップ

続いて、Netflixやプライム・ビデオなど4K高画質の動画配信を想定した4K/HDRの画質もチェックしていきます。

画質比較と画面撮影のソースは、国内ではedipit社が取り扱う「The Spears & Munsil UHD HDR ベンチマーク」です。デモ映像は4K/60p/HDR10/BT.2020の設定で分配器を使って表示をしています。

▲UltraHD Blu-rayをPS5で再生してHDMI分配器で分配。5機種と、参考用に左上のレグザ有機ELに同時表示

▲左下から反時計周りにドンキ、ゲオ(WIS)、イオン(ORION)、ハイセンス、エディオン(TCL)。左上は参考用のREGZAの65V型有機ELテレビ

4K/HDR映像の各機種の画質評価は次の通り。

▼ドンキ「TSM-5001U4K」
4K/HDR画質:△
明るい部屋は若干輝度不足で画面全体の解像感が物足りず。暗室で夜景を見ても赤色の強さが気になる

▼ゲオ「AX-MSK50」
4K/HDR画質:◯
明るい部屋は画面の明るさと鮮やかさで見栄え良し。ただ夜景では赤寄りの鮮やかさに違和感

▼イオン「AEUD-50D」
4K/HDR画質:◎
明るい部屋は発色に癖なく画面の立体感が優秀。暗室では暗所は弱いが明るさのピークの演出は良い

▼エディオン「43P63E」
4K/HDR画質:◎
明るい部屋では画面全体の解像感も色の癖のなさが良好。暗室の夜景も黒の再現と明るさのバランス型

▼ハイセンス「43A6H」
4K/HDR画質:◎
明るい部屋は花など細部の質感再現がとても優秀。暗室は黒の再現は得意だが明部は得意ではない

そしてテレビを斜め位置から視聴した際の色変化、視野角についてもチェックしてみました。

左右の位置による色変化の小ささ、視野角のチェックです。

ドンキ「TSM-5001U4K」 視野角:△
ゲオ「AX-MSK50」 視野角:△
イオン「AEUD-50D」 視野角:◯
エディオン「43P63E」 視野角:◯
ハイセンス「43A6H」 視野角:◎

結果は、ハイセンス「43A6H」のみIPS系のADSパネル採用ということで、視野角はずば抜けて優秀。斜め位置でも色変化がほとんどありません。残りの4機種はどれも色変化が大きいですね。

最後にゲームについて。プレイするにあたって入力遅延の数字が気になる人もいるのではないでしょうか。「4K Lag Tester」を1:1で接続して4K/60p/SDR信号を入力、出荷時のデフォルト、ゲームモードの遅延を測定します。「4K Lag Tester」表示の数値を評価基準としています。

▼ドンキ「TSM-5001U4K」
低遅延:◯
デフォルト:43.0ms
ゲーム:9.2ms

▼ゲオ「AX-MSK50」
低遅延:△
デフォルト:18.0ms
ゲーム:18.0ms

▼イオン「AEUD-50D」
低遅延:◎
デフォルト:109.7ms
ゲーム:2.0ms

▼エディオン「43P63E」
低遅延:◎
デフォルト:90.5ms
ゲーム:1.0ms

▼ハイセンス「43A6H」
低遅延:◎
デフォルト:109.7ms
ゲーム:1.9ms

イオン、エディオン、ハイセンスは2ms以下という優秀な測定値を記録。薄型テレビはゲームモードでも10ms以上の製品が多いため、この3機種の低遅延性能はとても優秀です。ゲオはゲームモードが独立しておらず、ディスプレイ設定からゲームモードを有効にしても測定値に変化がありませんでした。

*  *  *

第4回の記事では、音質比較・サウンド機能編として内蔵スピーカーやサウンド周りの機能をチェックしていきます。

>> 5万円以下で買えるチューナーレス4Kテレビ

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube

 

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