【試してみた】Facebookでも楽しめる360°カメラの選び方

3機種で撮影した画像を比べてみました。今回は精細さの違いを見るために、事務所内の机に立てたGoodsPressの表紙を、1mぴったりの距離から撮影しています。なお、カメラの設定はオートモードを選択しました。

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各カメラで撮影した画像をスマホ画面に表示し、キャプチャーしたもの。明るさやホワイトバランスではGear 360が秀でている

 

各画像に写るGoodsPress表紙を拡大すると、精細さの違いがよくわかります。

画質比較

被写体部分を拡大したもの。精細さはGear 360>THETA S>insta360 nanoの順となった

 


■総合的な使いやすさは「THETA S」がややリードか

カメラ単独で撮影する場合、筆者が最も使いやすいと感じたのは「THETA S」でした。大きくて押しやすいシャッターボタンが付いているため、何十枚でもパシャパシャと撮影できました。独特のシャッター音がなるので、いつシャッター押せたのか分かりやすいこともポイントです。

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機種のサイズはほとんど同じ。Gear 360のみ球状だ

 

「insta360 nano」では、単独利用でシャッターを押す際に、音が鳴りません。「いま押せたのかな?」と不安になることも。また、ボタンを押してから若干のタイムラグがあるのか、他の2機種に比べると写真がぶれやすいと感じました。iPhoneに挿して使った方が圧倒的に使いやすい。

「Gear 360」は、頂点を押すという構造上、素早い撮影に適していません。例えばここぞというときに写真を撮りたくても、「シャッターボタンを押す→カメラ構える→数秒待つ」という動作に時間がかかります。この点では「カメラを構える→ボタンを押す」だけの「THETA S」に分があります。また、球状のボディにも持ち運びしづらいというデメリットがあります。

ただし、カメラ三脚が同梱されていることと、ペアリングが容易にできることは好印象。机の上に置いて、スマホで確認しながらゆっくりベストショットを狙うには最適です。

<機種選びの参考ポイントまとめ>
●カメラ単独で撮影しやすいのは → THETA S
●iPhoneで確認しながら撮影するなら → insta360 nano
●Galaxyユーザーまたは精細な画像にこだわるなら → Gear 360

それぞれの機種で長所・短所はあります。想定する使用用途に照らし合わせて、気になる機種があればチェックしてみてください。


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(文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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