重量半分! SOTOの新作CB缶バーナー「TriTrail」は登山シーンを変えるかも

▲「TriTrail」は138×156×H111mm、135g、「ST-310」は166×142×110mm、330g

広げるとさらに大きさの違いがわかります。一番の違いは、遮熱板の大きさと脚の数。ゴトクもやや短くなっています。

底が小さなシェラカップはうまく載せられませんが、ゴトクの長さは燃焼時の一酸化炭素量にも影響するそうなので、こればかりはどうにもできません。

「TriTrail」は3本脚に見えますが、よく見ると燃料缶のすぐそばに小さな脚が! 超短足ではありますが、たっぷりの湯を沸かすなんてときも接続部への負担を低減しそう。

チタンを採用しつつ、安全性と軽量化のギリギリを攻めることで重量は約半分。薄く、半量サイズの新作CB缶を使えば登山モデルと呼ぶには十分アリです。

 

■点火スイッチが押しやすい

「ST-310」の弱点だった点火スイッチですが、「TriTrail」ではオプションを装着しなくても押しやすいレバーに変更されています。

しかも樹脂製ではなくここはステンレス製。なんだかカッコいい。
火力調整つまみも樹脂ではなく、ギア感マシマシ。

バーナーは中心に向かって低くなるすり鉢型を採用しています。「マイクロレギュレーターストーブウインドマスター」(以下、ウインドマスター)と同じで、風にも強いんですね。

バーナーの下側を見ても「ウインドマスター」そっくり。そういえば「ウインドマスター」も3本ゴトクです。

ここら辺からも、キャンプ向きの「ST-310」を軽量化したのではなく、「TriTrail」は山岳用「ウインドマスター」に近づけた本格登山用バーナーだという主張が伝わってきますね。

▲「TriTrail」

▲「ST-310」

ちなみに発熱量はCB缶「SOTOパワーガス ST-760」(以下、ST-760)使用時で2.6kW(2200kcal/h)。「ウインドマスター」よりも低いけれど低温時にもこの発熱量を発揮してくれるのであれば頼もしい。

注目したいのはバーナー使用時の重量。

「ウインドマスター」の場合、ゴトクと本体(67g)にOD缶「SOD-725T」(385g)を加えれば452g。

「TriTrail」本体(135g)に「ST-760」(354g)だと489g。

「TriTrail」はゴトクが大きく、同じ3本脚でも鍋を載せたときの安定感がまるで違うのに、「ウインドマスター」+燃料とわずか約135gの差。

CB缶バーナーは重いという印象を覆す事実です。

 

■クッカーに入れたいときは?

残念ながら、SOTOの「ミニマルクッカー 角」は147×147×H80mmで、「TriTrail」本体が入ってもフタは浮く感じ。

クッカーに食材、バーナーは別途ケースに入れておけば問題ないのですが、やはりクッカーに入れて持ち運べるほうがケース分の重量がかかりません。「TriTrail」が収まるクッカーがないか、探してみました。

▲EPIの古い深型チタンクッカーに入れてみた

ユニフレームの古い登山用や、モリタのクッカー、ラージメスティンも試してみましたが、手持ちのもので唯一収まったのがEPIのチタンクッカー。

SOTOの新作燃料「CB TOUGH 130」(容量130g)とバーナーシートを入れてピッタリ収まりますが、「CB TOUGH 230」だとアウト。相性のよいクッカーを見つけるのは苦労しそうです。

「TriTrail」は重量問題を克服し、OD缶と同じガスを充填したCB缶「CB TOUGH 125」「CB TOUGH 220」が4月19日に発売。厳しい環境でも使えるようになりました。おまけにこのCB缶、OD缶よりも安い!

一昔前は「山にCB缶なんて…フフン」と鼻で笑われたであろうCB缶バーナーですが、クッカー問題など多少の不満は残りますが「TriTrail」は登山シーンをガラリと変える可能性大。

エポックメイキングなモデルとなりそうです。

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<取材・文/大森弘恵 撮影協力/新富士バーナー>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X

 

 

 

 

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