奈津子×安蔵靖志の「最新家電」丸わかりニュース:2017年3月

安蔵:東芝とLGエレクトロニクスから最新の薄型テレビが発表されましたね。東芝はその昔人気だった「重低音BAZOOKA(バズーカ)」を搭載し、LGは最近話題のサラウンド音響技術「ドルビーアトモス」を搭載してきました。

奈津子:東芝のREGZA BZ710Xシリーズは「重低音」をはじめとする音質の迫力もそうなんですが、「美肌」を売りにしているのが印象的でした。

▲「美肌」を売りにする東芝「REGZA BZ710Xシリーズ」

安蔵:美肌といっても、スマホで自撮りする場合に肌をすべすべな感じに加工する美肌とは違って、素のままを生かすという感じでしたね。

奈津子:そうなんですよ! デモ映像ではモデルさんの肌にうっすらと鳥肌が立っているのが、RZ710Xシリーズではよく分かるんですよ。美肌エンジン搭載モデルと非搭載の前のモデルでは、その表現力が段違いなのがよく分かりました。テレビにも出させてもらっている立場としては、気が引き締まる思いです。これからはもう、毛穴は隠せませんね……(笑)。

▲「美肌リアライザー」によって、従来モデル(写真右)に比べて肌の質感がアップしている

▲こちらはBZ710Xシリーズに搭載している「重低音BAZOOKA」

▲本体下部に大型スピーカーを配置している

安蔵:確かに、フルハイビジョンになってファンデーションのきめが細かくなったという話は聞きましたが、4Kでさらに美肌エンジンまで載ってくると、さらに要求水準が上がりますね。また、LGの有機ELテレビの印象はいかがでしたか。

奈津子:何よりもまず、その薄さに驚きました。自発光になるだけで、あんななに薄くできるのでしょうか……。有機テレビの凄みを感じました。

▲LGエレクトロニクスが2016年4月上旬に発売する有機ELテレビ「OLED 65W7P」(予想実勢価格100万円前後)

▲ディスプレイ用のパネルと一体化していたため分かりにくいが、厚さは3.9mmとのこと

安蔵:液晶テレビもかなり薄くなっていますけど、有機ELはバックライトが不要な自発光デバイスなので、薄型化するのにはやはり有利ですよね。

奈津子:とにかく海や山、川など自然を映した映像の美しさに目を見張りました。ほかのメーカーに比べて「パキッ」とした、解像感のある印象を受けました。

安蔵:最近は4Kテレビが暗い映像からまばゆい光まで再現する「HDR(High Dynamic Range)」規格に対応したことが話題になっていですが、LGのテレビは他社に先駆けて、HDRの上位規格である「Dolby Vision(ドルビービジョン)」に対応したんですよね。また、テレビとしては世界で初めて搭載したサラウンド技術の「Dolby ATMOS(ドルビーアトモス)」も注目ですね。

▲ドルビーが用意するデモ映像とドルビーアトモスのサウンドを体験した

奈津子:ドルビーアトモスはよく見るデモ映像でしか体験できませんでしたが、音が上下左右、自分の周りを自由自在に動き回るような不思議な感覚を味わえました。画面下にあるスピーカーから、あれだけ動き回るような音を生み出せる仕組みというのは不思議でなりません。ドルビーアトモス対応のコンテンツをたくさん楽しんでみたいですね。

▲インビジブル(前から見えない)スピーカーで立体的な音響を実現するのはなかなか不思議な体験だ

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