1990年代、日本車が目指した最高出力「280馬力」を振り返る

■日産フェアレディZ -アメリカを意識したラグジュアリースポーツ

1989年7月に登場した国産車初の280psモデル。280psとなるのはツインターボ車になります。Zはアメリカ市場を意識したモデルということもあり、2シーターのほか、2by2もラインナップ。また、ラグジュアリー仕様のコンバーチブルも用意されました。

2シーターと2 by 2は、顔こそ同じですが別のシャシーが使われており、ホイールベースも異なります。簡単な見分け方は給油口がリアフェンダーより前にあるのが2シーター、後ろにあるのが2 by 2になります。

2017年11月時点での中古車価格帯は30万~250万円、流通量は約100台となっています。そのうち半数が280psを発生するツインターボモデルでした。フェアレディZはATの流通量も豊富で、ツインターボでも半数以上がATに。MTに比べるとATのほうが荒い乗り方をされた可能性は低くなるでしょう。当時の雰囲気を味わいたい人には狙い目です。

 

■日産スカイラインGT-R -レースで勝つために生まれたモンスターマシン

1989年8月にデビューしたR32GT-R。Super HICASやアテーサE-TSなど当時の日産の技術が惜しみなく投入されたGT-Rは、全日本ツーリングカー選手権(グループA)デビューと同時に負けなしの29連勝を記録。グループAのレギュレーションに合わせ排気量を2.6Lにしていることからも、日産の気合いを感じます。

R32GT-Rの中古車相場は1年で70万円ほど上昇しており、2017年11月時点での中古車価格帯は200万~700万円となっています。流通量は約90台と減少中です。GT-Rの中古車は海外で人気が高いので、低価格帯を中心にかなりの数が海を渡っていると思われます。欲しい人はぜひとも手に入れて、R32GT-Rを国内にとどめてほしいですね。

 

■トヨタスープラ -マッスルさが魅力のハイパワーGT

初代スープラ(70系)は、1990年8月に追加された2.5Lツインターボで280psを達成。そして後継となる80系スープラ('92年~)は3L直6ターボのRZが280psになります。またRZには、日本初の6MT(ゲトラグ製)が搭載されたことも話題となりました。

80系スープラの2017年11月時点での中古車価格帯は80万~640万円。流通量は約50台となっています。そのうち6割ほどが280psのターボモデルです。

 

■ホンダNSX -ホンダの夢をのせた和製スーパーカー

世界初となるオールアルミ製モノコックボディのミッドにV6 3L VTECを搭載した和製スーパーカー、NSXは1990年9月に登場。最高出力はMTとATで異なり、5MT車が280psとなります(ATは265ps)。ライバル車がターボを搭載して280psを達成したのに対し、NSXのエンジンはNAで達成しています。

NSXの2017年11月時点での中古車価格帯は340万~1400万円。NSXも流通量が減少していて約50台ほどでした。MTの流通量は少なめで3割ほどになります。

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