もちもち食感と甘みを楽しめる炊飯器5選【GoodsPress Award 2021】

■圧力IHタイプが増加中。炊飯器はもちもち食感と甘みを楽しめるタイプが主流に

着実に高機能化を図りつつも、味のトレンドも反映している炊飯器。石井さんによると、近年はもちもちとした食感で甘みを感じられるご飯が人気で、この1年で登場した炊飯器もこれに対応したモデルが目立っているという。

「圧力をかけるタイプで、もちもちとして甘みがあるご飯を炊きやすい圧力IHモデルが増えています。銘柄を問わずに美味しさを感じやすいので、人気があるのでしょう。一方で、圧力をかけない炊飯方法にこだわるメーカーもあります。このタイプは、銘柄や米の質がストレートに味に現れやすいので、銘柄ごとの食べ比べなどが好きな人に向いていそうです」

こうした味の特徴が明確になってきただけでなく、扱いやすさに配慮した改良も目を引く。

「一時はかなり重いものもあった内釜は、軽量なタイプが増えました。毎日のように洗うことを考えると、やはり軽い方が便利。普段お手入れする部品を少なくする傾向もあります」

長時間の保温でも美味しさを保つ機能の採用も多い。ご飯を毎日ストレスなく味わうための工夫も、最新の炊飯器の特徴なのだ。

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
炊飯器部門

★かまどの味を堪能賞★

■本炭釜と大火力で炊き上げて食感も自由自在

炭を使った内釜を採用するモデルで、シャッキリした食感が特徴。圧力をかけないので、米の銘柄ごとの味がわかりやすいでしょう(石井さん)

三菱電機
「本炭釜 KAMADO NJ-AWBX10」(実勢価格:10万5000円前後)

圧力を使わず、炭釜を使った直火炊きで粒感のあるご飯を炊ける最上位モデル。冷凍しても炊き立てのおいしさが味わえるまとめ炊きモードや、エスニック料理に適した長粒米専用のモードを搭載。炊き上がりの通知や炊き分けを選べる専用アプリとも連携する。炊飯容量5.5合。

▲内釜に純度99.9%の炭素材を使用した本炭釜を採用。米に瞬時に熱を伝えてふっくらと炊き上げる

▲熱密封リングで羽釜の構造を再現。さらに断熱構造を強化し、熱を逃がさず効率よく加熱する

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
炊飯器部門

★炊き技を徹底追求賞★

■“50周年の最高傑作”が甘みを引き出す技術でさらに進化

内釜はやや重いのですが、粒立ちがいい艶やかなご飯を炊けるなど、土鍋の特徴がしっかり出ています。少量でも美味しく炊ける機能も便利ですね(石井さん)

タイガー魔法瓶
「土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100」(実勢価格:11万円前後)

2020年に登場したシリーズ50周年記念モデルがさらに進化。仕上げの圧力や水分を緻密にコントロールして、ご飯のハリや甘みをより引き出す。木のおひつを参考に味を長持ちさせる保温機能や、1合だけでも美味しく炊ける機能、70銘柄の炊き分け機能も搭載する。炊飯容量5.5合。

▲本土鍋の内側は三重県四日市市の萬古焼を使用。強度は一般的な土鍋に比べ約2倍以上で、割れなどに対する5年保証も用意

▲1合でも美味しく炊く機能は、専用の中ぶたを使って炊飯空間を最適化。香り高く甘みのあるご飯を炊ける

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
炊飯器部門

★シンプルに味を追求賞★

■大火力でふっくらもちもちの銀シャリを炊き上げる

パナソニックの“おどり炊き”は、もちもちとしたみずみずしいご飯に炊き上がるのが特徴。万人に合う味わいで、おかずに合わせやすいご飯と言えるでしょう(石井さん)

パナソニック
「おどり炊き SR-MPW101」(実勢価格:6万円前後)

大火力と可変圧力を組み合わせて、米一粒一粒にムラなく熱を均一に行き渡らせる独自の“おどり炊き”が特徴。ダイヤモンド竈釜と6段IHとの組み合わせで、甘みともちもち感がある、ふっくらとしたご飯を炊ける。カラーは3色で、いずれもキッチンになじむ鋳物調のデザインを採用。炊飯容量5.5合。

▲冷凍・再加熱後もほぐれやすく、粒の中まで柔らかく炊き上げる冷凍用ご飯コースも用意する

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
炊飯器部門

★ハイコスパ炊き分け賞★

■手頃な価格帯ながら多彩な炊き分け機能を搭載

手頃な価格帯ながら、確かな炊飯機能を備えたモデル。もっちりした食感のご飯を味わえます。銘柄炊きや低糖質メニューなど、炊き分け機能も充実しています(石井さん)

アイリスオーヤマ
「銘柄炊き RC-PD50」(実勢価格:1万8000円前後)

主要な40銘柄にあわせた炊飯プログラムや、カレー用、冷凍用などに適した炊き分け、硬さと食感の3段階選択など、炊き分け機能が充実したモデル。麦飯や雑穀米、低糖質など、健康を意識した炊飯コースも搭載する。炊飯容量5.5合。

▲内釜には厚さ3.0mmの極厚銅釜を採用。米に熱を均等に伝えて、保温時には釜内を均等に保つ

 

GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
炊飯器部門

★“多彩な極上”を味わえる賞★

■食感しっかり噛むと甘味!老舗米屋の炊飯ノウハウを活用

外硬内軟のご飯は、粒立ちがよくシャッキリとした食感が特徴。棚などに入れやすい蒸気レスタイプで、内釜が軽くて洗いやすいなど、使い勝手の面でも優れています(石井さん)

日立
「ふっくら御膳 RZ-W100EM」(実勢価格:6万5000円前後)

京都の老舗米屋、八代目儀兵衛の炊飯ノウハウを取り入れた“極上ひと粒炊き”が特徴。ご飯の輪郭や食感がしっかりして噛むと甘みが広がる“外硬内軟”を実現した。水温に合わせて火加減や浸し時間を自動調整する機能も搭載。少量炊飯や最大40時間のスチーム保温にも対応。炊飯容量5.5合。

▲軽量で扱いやすい内釜でも高い蓄熱性を持たせるために、本体の全周に断熱構造を採用する

>> 【特集】GoodsPress Award 2021

※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号100-103ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>

 

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