自動車部品メーカーが手掛ける鍋は作りやすさではなく「使いやすさ」がポイント

日々厨房に立つシェフが休日に使いたくなるような鍋。そんなコンセプトのもと“美味しさ”と“使いやすさ”の両立を目指して開発されたキッチンツール「GRASTONE POTT」(20cm:2万2990円、22cm:2万4990円)が7月1日に発売されます。

開発したムロコーポレーションは、なんと自動車部品メーカー。一体、どこに共通点が? “鍋の常識を変える”という思いから生まれたキッチンツールには自動車部品の製造で培ったノウハウが随所に生かされています。

新たなビジネスに挑戦するプロジェクトとして始まった鍋の開発。「鋳鉄鍋で作る料理は美味しいけど重くて洗いにくいし、こびり付きや焦げ付きなどの手入れが大変。蓋の置き場所にも困る」。日常の中で感じていた小さな疑問や不満を解決することが開発の原動力になっています。

鋳鉄鍋と同様の蓄熱性と温度均一性を確保しながら軽量化を実現するために選んだのは、ステンレスでアルミニウムを挟んだ3層構造の複合材料。これにより同じ容量でも一般的な鋳鉄鍋の約半分程度の軽さを実現しました。もちろんガスだけでなくIHにも対応したスグレモノです。

さらに鋳鉄鍋特有のこびり付きを防ぎ、洗いやすくするために鍋の内側には独自の“ファインリップル仕上”を採用。これはステンレス表面に微細な凹凸を加工することで食材をこびり付きにくくした加工で、水に浸け置きするだけで汚れがツルンと落ちやすくなるんです!

【次ページ】異業種ならではの技術で生み出された鍋

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