50年たっても色褪せない!バックナイフ「#110フォールディングハンター」【アウトドア銘品図鑑】

#110が生まれてから50年以上、ほぼ変わらぬデザインですが、実は鋼材やグリップの素材など、微妙な仕様変更が行われています。

どうやって見分けるかというと、ブレードの付け根! 上の写真は40年以上にわたって世界を巡り、これだと思ったアウトドア用品を日本に紹介しているエイアンドエフ会長、赤津孝夫さんが愛用する#110です。

ブレードに刻まれた文字は「BUCK 110,USA」とあるので1972〜1986年に作られたもの。現行モデル(「420HC」エッジを保持しやすいという特徴がある)よりも耐摩耗性が高いステンレス鋼440Cを使っているそうです。ほかにも「BUCK」(1961〜1967年)、「BUCK,USA」(1967〜1972年)、1986年以降は数字の脇に年ごとの記号で判別できるんですね。

ちなみに、ボルスターとハンドルエンドには真ちゅうが使われていて、この赤津さんのモデルのようにカスタムできます(エイアンドエフカントリーのみ)。

 

■機能

バックナイフが世界のハンターに知られるようになったのは、なんといっても世界初のロック機構を搭載した革新的なナイフ=#110を発表したことにあります。

“ロックバック”とはハンドルの背にロック解除ボタンが付いているロック機構で、バネの力でロックされるライナーロックよりも信頼性が高いのが特徴です。上の写真は「#501スカイアー」(1万2500円/税別)ですが、#110と同じ機構を搭載しています。

ナイフのブレード(刃)は、用途によっていろいろな形が考えられてきました。一番上のような、背がまっすぐでエッジがゆるやかなカーブを描いているモノは「ユーティリティ」でオールマイティ。真ん中のモデル(#501スカイアー)はほんの少しポイント(刃先)が下がっていて「ドロップポイント」で切る・皮を剥ぐことが得意。下のモデルは「クリップポイント」といって、切る・刺すことが目的のハンター用の形状となっています。

 

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