50年たっても色褪せない!バックナイフ「#110フォールディングハンター」【アウトドア銘品図鑑】

■使い方

#110はハンター向きのフォールディングナイフですが、キャンプでの使い勝手もいいんです。

赤津さんは「ウィットリングという遊びがあって、焚き火を前に、その辺にある木を削って思い思いにモノを作るんです。ウィットル(whittle)=ナイフで木を削るという意味で、木を削ってモノを作る人はウィットラー。クラフトよりももっと趣味性が高く、愛好家が多いんですよ」と教えてくれました。調べてみると、木を削ったチェーンなど、実用的ではないけれど見ていて楽しい作品が多い模様。

焚き火を前にウィットリング。木の形や性質を見て、気分次第で木を削ります。だんだん削るのが楽しくなってくるんですよ!

焚き付け作り。枝の端っこにナイフを添え、両腕を体に沿わせたまま肩甲骨を近づけてチップを作ります。クラフトでも使える技ですね。

森の中を歩くとき、#110をポケットに入れておくと何かと重宝します。赤津さんによると「欧米はナイフを積極的に使う文化がありますが、日本は戦闘用もキャンプやハンティング用もひとくくりにナイフと呼ばれ、有用性を認めにくい文化。だからナイフを使う場が少なく、アウトドアでも使いこなせない人が多いのでは。これでは自然を楽しめません」。

遊びながら木の性質やナイフの扱いになれるので、キャンプのときくらいは#110でひたすら木を削ってウィットラーを気取ってみてもいいですね!

*鉄砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)では、業務など理由なしに刃体の長さが6cm(折りたたみ式ナイフは8cm)を超える刃物を携帯してはいけないとされています。キャンプでナイフを使ったあとはクルマやバッグの中に入れたままにせず、必ず自宅で保管しましょう。

>> エイアンドエフ

 


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(取材・文/大森弘恵)

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