最初に出合ったのはいつだっただろう…。振り返ってみると、最初は高校生の頃です。そのきっかけとなったのは1990年代のストリートシーンをリアルに描いた伝説的マンガ『TOKYO TRIBE』。何の因果でこのマンガを読んだかまでは覚えてはいませんが、とにかく初めて読んだときは衝撃でした。もちろん、自分たちの世代よりも上の時代の話でしたが、ドープな空気感が漂う内容とタッチに夢中になりました。
高校生当時からストリートカルチャーに興味津々だったのですが、今のようにスマホなんてないですし情報を得るのに躍起になっていたものです。今だったら「いやいや、マンガの話だろ」と一笑に付すところかもしれませんが、情報が簡単に手に入らない時代はマンガですら貴重な情報源でしたし、フィクションとは頭では理解しながらも何となく空気感や流れみたいなものをインプットしていたように思います。
その『TOKYO TRIBE』の1コマに、あるセリフがありました。主人公の海(カイ)が渋谷のセンター街付近を歩いているときです。背景にいたモブキャラ2人組が次のようなやり取りをします。「あ~ティンバーのブーツほしいナァ」(モブA)、「もうスニーカーじゃダメなんだよな、タフに生きてゆくためには」(モブB)、と。

そうなのか! と本当心から驚きました。「じゃあ、もうストリート歩けないじゃん」と。それまでスニーカーにダボダボの上下でストリートを演出していた自分は、一体何だったのかと。「あぁ、このままだとストリートでタフに生きてゆけず、シーンに置いていかれるんだな」と愕然としました。
もちろん、Timberlandの所謂6インチブーツはHIP-HOPアーティストたちも履いているのをCDのジャケットやMVなどで見て知ってはいましたが、高いし大人になったら(大学生くらいになったら)買えばいいやくらいに思っていたので、とても焦りました。ストリートの洗礼とでも言いましょうか、それくらい福岡の田舎に住んでいる少年からするとショックでしたし、何だか恥ずかしいと思わざるを得ない内容だったのです。
その後、高校時代はバイト禁止だったためお金も貯まらず購入することは叶わず、大学生に上がってアルバイトをするようになってすぐに購入しました。それくらい個人的にはTimberlandは憧れた存在でしたし、今でも履いていますし、ストリートを語るうえで欠かせない神器のようなモノだと思っています。
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