70年代から現代まで!誰もがお世話になった教習車の変遷を振り返る

■こんな変わり種教習車もありました

教習所によっては、多くの教習生を獲得するために他では導入していない車両を教習車に採用するケースもあります。とくに日本の景気がよかった80年代〜90年代には珍しい教習車が結構ありました。

 

▼トヨタソアラ

静岡県にある教習所が、過去に導入した教習車として2代目ソアラを紹介していました。20系ソアラは当時の若者の憧れの存在。免許取得前にこのクルマに乗れるというのは、教習生にとって最高の贅沢だったに違いありません。

教習所のパンフレットにはソアラと一緒に女性モデルが写っています。教習生はいろいろなことを想像したでしょうね。

 

▼メルセデス・ベンツ190クラス

W201系190クラスの教習車は、80年代に結構話題になったのを覚えている人もいるでしょう。実はこれ、教習所が教習車として改造したものではなく、ヤナセが正規に販売した教習車だったようです。ネット上には当時のパンフレットもありました。ただこの教習車を導入したのは東京・八王子にある教習所など、いくつかに限られていました。

190がデビューした時は“小ベンツ”などと揶揄されたりもしましたが、コンパクトボディの中に贅を尽くした装備が惜しみなく盛り込まれており、今なお名車として語り継がれるモデルです。これで高速教習を受けたら最高の気分でしょうね。

 

▼アウディA3セダン

東京と神奈川で数カ所の教習所を展開する大手教習所では、ドイツのプレミアムブランドのモデルを教習車に採用することで話題に上がることがあります。

A3セダンのほか、BMW X1、BMW 3シリーズを教習車に選んだことでも有名。ドイツ車で教習を受けて、免許を取ったらしばらく親のドイツ車を借りて、その後自分もドイツのプレミアムモデルを選ぶという人もいるのでしょうね。

 

▼日産リーフ

初代と2代目リーフを教習車に採用する教習所は結構あります。多くの場合は一般の教習は普通の教習車で行い、リーフは高速教習で使うようです。

免許を取得する前に電気自動車のステアリングを握る機会があるというのは、これからの時代ではいいことなのかもしれないですね。

 

<文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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