災害時、カセットガス1本で何ができる?「身も心も温まる食事とお湯の活用法」をキャンパーが伝授

コンビニやスーパーなどで気軽に、しかも安価で手に入る「カセットガス」。卓上鍋料理などでおなじみのアイテムですが、出番がこれだけでは、あまりにもったいない。

そこでご紹介するのが、非常時に役立つカセットガスの活用法。IHなど電気やガスが使えない「いざ」というときにカセットガスがあれば、身も心も温まります。カセットガス1本で何ができるか、キャンプなどで普段から活用しているキャンパーの筆者が実際に体験してみました。

 

■ガス消費を減らす「料理・調理」

▲用意したのはカセットガスと使い慣れた「カセットフー タフまるJr.」。鍋底の横滑り防止にもなるので、市販のカセットコンロ用五徳とセットで使っています。

これからご紹介する活用法は、「同時」や「ついで」に複数の調理や温めを行うことでガスの消費を8割減らすことを目標とするアイデア。1本のカセットガスを大切に温存しながら使います。カセットコンロはアウトドア用でなく普段使いのものでもちろんOKです。

 

◾️ほったらかし「保温調理」

 

▲鍋をすっぽりタオルで包み保温バッグなどに入れておくだけで調理が進む

カレーやシチュー、煮物などに最適なのは保温調理。鍋に材料(火が通りにくい食材は少し小さめにカットするのがおすすめ)を入れて沸騰させ、1~2分加熱したら火を止め、鍋ごとバスタオルなどで包み、保温バッグか発泡スチロール箱に入れるだけ。

30分~1時間程度、余熱でじっくり保温することで中まで火が通り料理が完成。焦げ付きや煮崩れの防止にもなります。燃焼時間が短いこの方法なら、ガスの消費を約8割カットでき、カセットガス1本で何日分もの温かい料理が作れます。

 

◾️1つの鍋で3品同時に作る「湯せん調理」

▲豆腐は長期常温保存がきくタイプをストックしておくとベター

1つの鍋で何品も同時に湯せん調理すれば、鍋の水が一切汚れないため、残ったお湯はそのまま温活など別の用途に何度でも再利用でき、非常時におすすめです。今回トライするのはパックご飯、麻婆豆腐、汁物の同時湯せん調理。

 

▲パックご飯、おかず、スープを入れた空きスペースに焼き鳥缶をイン

おかずは、耐熱ポリ袋に市販の「麻婆豆腐の素」と食べやすくくずした豆腐を入れたもの。汁物はストックしてあった市販の温めるスープ。ご飯とおかずが湯せんできたら、火を止めて、隙間に未開封のサバ缶や焼き鳥缶などお好みの缶詰を3~5分沈めておけばさらに一品増やせます。

 

▲冷たいままで食べられる缶詰も湯せんするだけでごちそうに(手前)。奥は麻婆豆腐。

缶詰を湯せんで温めるメリットは、全体に均等に熱が伝わるため、しっとりふっくらした食感に仕上がること。常温では固まったままの缶汁の脂もとろけてうまみが倍増、温かいごちそうに変身。ガスの節約にもつながりいいことずくめです。

 

■調理後の「残り湯」を無駄にしない熱リサイクル。湯たんぽと足湯でぽかぽか

 

▲今回は熱伝導率が高い金属製の湯たんぽを使用

湯せん調理で使ったきれいな残り湯も非常時の立派なアイテム(キャンパーの筆者にとっては冬キャンプでも大活躍です)。寒い時期に暖を取るのにもってこいの湯たんぽに、湯を移しやすいよう漏斗やヤカンでお湯を移せばすぐにぽかぽか。湯が熱すぎるとやけどの心配があるので、温度をみて専用カバーや厚手のタオルで包んで使用しましょう。

 

▲折り畳み式の防水バケツが足湯に変身。足元から温かさが広がっていく

きれいな残り湯のもう一つの活用法が足湯です。電気やガスがストップしお風呂に浸かれないときでも、足湯に入れば、温められた足の血液がふくらはぎから全身へと行き渡り、体全体が温まるので、リラックス効果が得られます。就寝前に足湯をすれば、深部体温の変化がスムーズになり寝付きがよくなりますよ。

 

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