おしゃれな人はどんな腕時計を着けているもの? ファッション業界人の腕時計着けこなしスナップ

【4人目】フォトグラファー 田中利幸さん

実用性と憧れで手にした異なる個性

GoodsPress/GoodsPress Webをはじめ雑誌やカタログ、広告など幅広く活躍するフォトグラファーの田中さん。若い頃に時計誌の撮影を行い、それを機に腕時計への興味が湧いたそうです。時計はキレイめとカジュアルという服装で使い分けていて、チューダーとグランドセイコーの2本を愛用。

▼小粋なセットアップスタイルに繊細な意匠の腕時計を

スモーキーなカラーリングと肩の力が抜けたゆるめのサイジングが洒脱感たっぷりなセットアップコーデ。クラシックウォッチの土台はこれで十分ですが、ブレスレットのブルーを拾ったスニーカーの色使いもお見事です。サイズ感や色合い、小物にまで気を利かせた繊細さがグランドセイコーの緻密な作りとリンクしてスタイル全体のまとまりに作用しています。

“SEIKO”・“GS”・“Grand Seiko”の3段ロゴのグランドセイコーが好きなのですが、デザインが変更されると聞いてその前に滑り込みで購入しました。ロゴが良い意味でゴチャゴチャしているところになぜか惹かれるんですよね(笑)。レザーバンドに交換しているのもあってキレイめな服装と合わせることが多く、パーティとか式典のようなお堅めの場で撮影するときに着用しますね。クオーツなので時刻のズレも少ないですし、いつでも気軽に着けられるのも便利だなと

Grand Seiko
「SBGX061」

世界で初めてクォーツムーブメントを誕生させたセイコーが、グランドセイコーとして当時では最高峰となるクォーツムーブメント・キャリバー9Fを搭載したモデルです(2009~2016年頃に販売)。デザインは繊細なインデックスや針で構成。37mmケースというやや小ぶりなサイズ感が日本人に合いやすく、加えてさまざまなシーンで着用できる上品かつ汎用性の高さで人気を博しました。

▼ラフな装いに呼応するツールウォッチ

1体目とは一転、デニムにワークジャケットというカジュアル感が強めのスタイリングに武骨なダイバーズウォッチを合わせた田中さん。男くさいアイテムではあるものの、淡いカラートーンをセレクトすることで抜け感のある雰囲気を醸し出しています。インナーの白カットソーはタックインしてきちんと感をプラス。大人が目指すべきラフさとクリーンさの心地良いバランスに注目です。

ダイバーズウォッチを探していたときに、チタン製でしっかりとした作りという自分好みの条件にハマったのが「ペラゴス」。ただ、そのときはサイズが合わずに断念していたのですが、その後サイズダウンされた「ペラゴス39」を見て改めて良いなと。しっかりとした防水性はロケ撮影中の急な雨も安心ですし、ちょっとした傷も勲章と思えるようなツール感が動きの多いカメラマンという職業にも合っているなと使う度に実感しています

TUDOR
「ペラゴス39」

チューダーが誇る究極の実用時計「ペラゴス」をベースに、2022年に39mmへとサイズダウンして発売されたのがこの「ペラゴス39」です。ケースとブレスレットの素材にはチタンを使用しており、優れた耐久性に加えて軽量な着け心地が特徴。「当時の価格から考えると破格な高性能自社製ムーブメント、果てしなく快適なT-Fitなど自分が腕時計に求めているものが詰まっています」

【5人目】編集・ライター 宮嶋将良さん

男らしいタフな存在感をアナログ&デジタルで

編集プロダクションPOW-DERにて編集・ライターを務める宮嶋さん。メンズファッション誌やモノ誌を多く手掛けてきた経験を元に、自身の好みや体型、キャラクターを反映させた時計選びを行っているそう。今はロレックスとGショックを主に着用。

▼ストリートなアイテム合わせもモノトーンでまとめて大人めにシフト

ミリタリージャケットを軸にプリントTやMLBのベースボールキャップ、ナイキの「エアマックス95」でアメリカのストリート感が漂う装いに。ともすれば子供っぽく見えがちな合わせですが、ブラックをメインに程良くホワイトを取り入れたモノトーンで都会的で大人らしいスタイルへと昇華させています。手元のG-SHOCKもオールブラックにすることで、コーディネートの雰囲気とも相性抜群!

コレは10年くらい前だったかな…。当時結構ハードな日々を送っていたのもあって、その過酷な環境にも耐えてくれる相棒的な存在が欲しくて「DW5600」シリーズのオールブラックを購入しました(笑)。編集者なので正確な時間管理ができるということと、どんなロケ場所でも雑に使えるうえに壊れない頑丈さで今でも現役バリバリ。10年も持ってくれているのは本当に凄いと思います

G-SHOCK
「DW-5600」

G-SHOCKのシグネチャーモデルとして君臨する「5600」シリーズ。1987年に誕生して現行まで約40年もの間、この象徴的な初代「DW-5000」直系のスクエアデザインが継承され続けています。映画『スピード』でキアヌ・リーブスが着用したことから“スピードモデル”という愛称でも呼ばれており、ファッションアイテムとしても広く愛されています。また、本作は電池式で、現行でも比較的に手に取りやすい価格帯なのも魅力です。

▼トラッドな佇まいに名作ダイバーズが映える

ヴィンテージの1stをモチーフにしたデニムジャケットを、スラックスとレザーシューズで上品に落とし込んだアメリカントラッドなカジュアルスタイル。古き良き伝統的な佇まいの手元から覗くのは、ロレックスの「サブマリーナー」。武骨な雰囲気の時計を同様のオーラでまとめ上げた大人の男らしいコーディネートは、ぜひ参考にしたいところです。

30歳の頃に奮起して購入した「サブマリーナー」は大事に使い続けてきた1本です。『007』でのショーン・コネリーに憧れて、という鉄板の理由なんですが、ふらっと立ち寄った中古の時計店で試しに着けてみてどうしても欲しくなっちゃって。即、その場で買いました。今では価格も高くなっちゃってこんな買い方はなかなかできないですし、若い頃に買っておいて本当に良かった!(笑)

ROLEX
「サブマリーナー」

ロレックスを代表するモデルのひとつ「サブマリーナー」。宮嶋さん愛用のRef.14060Mは2001年から2012年まで製造されていた比較的新しいモデルで、300mという高い防水性能やノンデイトのシンプルなデザイン、初代から続く特徴的なダイバーズの意匠が魅力です。宮嶋さんの話によると、価格は購入当時(約15年前)で35万円ほど。一体今は何倍になっているのでしょう…。

【6人目】TEENY RANCH 代表 久戸瀬崇裕さん

趣味と日常をそれぞれ反映させたセレクト

国内外のファッションブランドを主に取り扱うアタッシュドプレスTEENY RANCH。その代表を務める久戸瀬さんは、登山や釣りといったアウトドア趣味に熱中していることからプロトレックは欠かせないそう。また、日常ではクラシックな雰囲気が気分とのことでヴァーグウォッチを愛用中。

▼小ぶりなレトロウォッチで大人の余裕を

都会的なナイロン素材のブルゾンに太めのコットンパンツを合わせた落ち着きのあるスタイリング。そこへ上質なレザーブーツを選択することでシックなカラーながらも平坦でなく奥行きのある着こなしになっています。インナーにはほのかな色柄を加えることで遊び心をオン。手元をひっそりと彩るクラシックウォッチも相まって、大人らしい余裕が大いに感じられるはず。

40代を迎えてから少し品のあるスタイルをしていきたいなと思い、それに合う時計をと手にしたのがコレです。僕が小柄なこともあってできるだけ小ぶりなモノで、さらに気分としてはクラシックなデザインを探していたときに出合いました。少し洒落の利いたルックスなのも気に入っていますね。あまりアクセサリーをしないので、時計にその役割を担ってもらうイメージで主に仕事中に着けています

VAGUE WATCH Co.
「Coussin Early Extension」

アンティークウォッチディーラーや腕時計製作の経験を持つヨシダトレードカンパニーが“アンティークウォッチの雰囲気を気軽に楽しめる腕時計”をコンセプトにスタートさせたオリジナルブランド。今作はクラシックなクッションケースにヴィンテージライクな文字盤を加えた代表モデルで、1950年代のミッドセンチュリー期のアメリカンウォッチなどに見られたエクステンションベルトを装備。着用のしやすさも特筆すべきポイントです。

▼時計に至るまで趣味に寄り添うアウトドアアイテムで統一感を

マムートのゴアテックスジャケットを主役にしたモダンなアウトドアスタイル。こちらはデイリーに落とし込んでいる装いですが、趣味の登山や釣りを行うときにも同じジャケットを着用するそう。全体を時計のカーキ&ブラックのカラーリングに合わせることで、大人ならではの落ち着きと洒脱感を併せ持つコーディネートに。

このプロトレックは1年くらい前に買ったモノで、実は3代目なんです。ずっとアウトドアが好きで学生時代から憧れがありましたね。G-SHOCKは馴染みがありましたが、プロトレックはそのワンランク上のイメージ。これはクライマーウォッチなので登山がベースですが、軽くて視認性も高く防水性もあるので釣りにも最適ですね。仕事でも登山をすることがあるのでそういった場面でも活躍してくれます

PRO TREK
「PRW-35LD-5JF」

カシオからアウトドア仕様の本格ツールとして誕生したプロトレック。本モデルは方位、気圧/高度、温度計測のトリプルセンサーを内蔵したクライマーズウォッチで、ソーラー駆動や10気圧防水などアウトドアにもってこいな性能を搭載しています。また、軽快な着け心地のためアウトドアシーンだけではなく日常使いでもストレスなく着用できるのも人気の理由ではないでしょうか。

>> 【特集】個性を放つ1本がここに。腕時計は“語る”

<構成/手柴太一(GoodsPress Web) 取材・文/小林大甫 写真/坂下丈洋>

 

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