◾️ワインと共に手間を惜しまない滋味深い蕎麦前を
▲「お通しにしん」1,540円(税込、以下同)
蕎麦前も、派手さはないがしみじみと美味しそうな逸品揃い。
まずお願いしたのは「お通しにしん」。
3日間かけて炊き上げてるという一品で、身がホロホロで美味しい。
これには熱燗で、きゅっと一杯!と行くのが定石ですが、こちらのお店はワインも取り揃えているので、今回はあえて甲州ワイン『アルガブランカ クラレーザ』を。
▲白ワイン「ARUGABRANCA CLAREZA(アルガフランカ クラレーザ)」グラス1,000円
キリっと冷えて、爽やかな香りで、和の蕎麦前にもしっかり合います。昼間にこんな素敵な空間でワインなんて、最高すぎます。
お次は蕎麦前の定番の玉子焼きですが、これが実はただの定番なんてものじゃないんです!
▲「玉子焼き」1,100円。銅鍋でじっくりと焼き上げた甘くないだし巻き玉子。織部焼の器によく映える
出てきた瞬間からそのプルプル感が見て分かる。
変な例えですが、逆に「食品サンプルなんじゃないか!?」と思うほど、見事なてかりとプルプル感。口に入れると見事にとろけて、甘くない出汁の味が口中に広がる、これぞ玉子焼きの超傑作。
一品一品にしっかりとした仕事を感じます。
▲驚くプルプル食感に口元も緩む小宮山さん
◾️せいろ・粗挽・玄挽、3種のそばを味わえる

蕎麦は在来種にこだわり、産地はその時期その時期で使い分けています。さらに、毎日<せいろそば><粗挽そば><玄挽そば>の3種類をそれぞれ産地を変えて打っているとのこと。
この日は
・せいろそば 福井大野在来
・粗挽そば 長崎対馬在来
・玄挽そば 鳥取日光の里在来
を使用。
▲「せいろそば」1,320円

まずは「せいろそば」を。
十割にして、しっかりと角が立った力強いお蕎麦。
なにもつけずに食べても、蕎麦の風味が強く、それだけでも美味しく感じます。
辛口のつゆとの相性もよく、シンプルだからこそ味わえる、王道のお蕎麦の美味さです。
◾️夏に最高の一杯「冷かけ」
「じゅん菜のいいのが入りまして」と、なんと運良くこの日から始めるという「じゅんさいと梅の冷かけそば」をいただくことに。
▲「じゅんさいと梅の冷かけそば」2,750円。8月までに季節限定
実は個人的に、最近冷かけにハマってまして。
茹でた麺をしっかり冷水で締めて冷たい汁に入れることで、温かいかけのように、麺がダレてしまうこともなく、それでいて出汁の美味しさも味わえるという、いいとこどり。

▲冷かけは出汁の旨さも楽しめる。梅の香りがうつってさっぱりと味わい深い
かなり大ぶりのじゅんさいは、つるりとしていて新鮮そのもの。あっさりとした汁は出汁の美味しさを味わえつつ、飲み干せるさっぱりさ。
梅干しを崩していくと、酸味が加わって、味変にもなって楽しい。
これは暑い夏におすすめの最高の一杯!
ぺろりといけるので、せいろと冷かけの食べ比べもおすすめです(冷かけがあるかは、お店にご確認を)。
都会の喧騒を忘れて、ただただ美味しい蕎麦と蕎麦前の世界に浸れる、そんな贅沢な時間を楽しみに行ってみください。
▲大通りから少し入った路地裏に佇む風情がいい
<撮影/橋本真美(Troca)>

蕎麦おさめ
住所:東京都新宿区下落合3丁目21-5(目白駅より徒歩7分)
営業時間:ランチ11:30〜14:30 ※完全予約制のコースのみ、ディナー17:30~21:00
定休日:月・火曜
支払い:クレジットカード可、電子マネー不可
>>蕎麦おさめホームページ

小宮山雄飛|ホフディランのVo&Key担当。ミュージシャンの傍ら、グルメ番長として食のシーンでも活躍し、様々な雑誌やWEBサイトでの連載、レシピ開発なども行う。著書には『旨い!家カレー』『レモンライス レシピ』『小宮山雄飛 今日もひとり酒場』など。テレビ、ラジオ番組などの出演も多数。 >>ホフディランofficial サイト
>>@yuhikomiyama
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