「一子相伝」「門外不出」「家伝の秘法」。『松浦漬本舗』の「松浦漬」の商品紹介にはそんな言葉が並んでいます。これほどワクワクする言葉が並ぶ商品紹介を、筆者は今まで見たことがありません。
今回は、フードアナリストの活動の中で出会った逸品、130年以上にわたって受け継がれてきた「松浦漬」の驚きのおいしさをお伝えします。
◾️明治時代のSDGs。もったいないの精神から作られた珍味「松浦漬」とは?
▲カラフルでレトロな雰囲気の捕鯨の絵が目を引くパッケージ
『松浦漬本舗』は、佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦に店を構える、老舗の松浦漬専門店です。江戸時代、「鯨組」と呼ばれる古式捕鯨の組織が大規模な鯨漁を行っていたころ、呼子も国内有数の捕鯨基地として有名でした。利用価値が高く捨てるところがないと言われる鯨ですが、「かぶら骨」と呼ばれる鼻先の希少な軟骨は、当時は調理法もほとんどなく、廃棄されていました。このかぶら骨をどうにか利用できないか、と試行錯誤して作られたのが珍味「松浦漬」です。
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