地震や台風などの自然災害に備え、長期保存できる非常食の準備とともに注目されているのが「ローリングストック」です。発災直後はライフラインの停止などにより、どうしても冷たい食事が続いてしまいがち。しかし、そんな緊急時だからこそ、心と体をほぐしてくれる「温かい食事」の存在が心身の大きな助けとなります。
今回は、料理研究家であり防災士の資格も持つ島本美由紀先生に、身近なコンビニを活用しながら、日頃の生活の中で無理なく取り入れられる「あったか防災食」の備え方について伺いました。
島本美由紀さん|食べ物をムダにしないレシピや家事がラクになるアイデアなどに定評があり、ラク家事や食品保存、冷蔵庫収納も精通。防災士、食品ロス削減アドバイザーとしても活躍。NHK「あさイチ」などのテレビや雑誌への出演多数。著書は80冊を超える。 https://shimamotomiyuki.com/
◾️ローリングストックの基本と「あったか防災食」
▲レトルトの「白かゆ」にサバ缶を乗せ、タンパク質も確保。おかかなどフリーズドライの薬味で味もアップできます
——まずは「ローリングストック」の基本的な考え方について教えてください。
「ローリングストックとは、普段食べているものを少し多めに買っておき、食べたら食べた分だけ買い足していく循環備蓄のことです。日常的に利用している食品をローリングストックすることで、備蓄の際に起こりがちな賞味期限切れを防ぎやすくなります。また、災害時という不安な状況下でも、食べ慣れた味を口にできるという安心感もあります」(島本美由紀先生、以下同)
——非常時に「温かいもの」を食べることにはどんなメリットがありますか?
「災害時は強い緊張やストレスによって、食欲がわかなかったり、自律神経が乱れて疲れが溜まりやすくなったりします。そんな時、温かい食事をとることで心がほっとゆるみ、それが疲れやストレスの軽減につながります。また、体温が上がると免疫力アップも期待できますね」
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